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修了式式辞
- 公開日
- 2014/03/24
- 更新日
- 2014/03/24
校長室より
みなさんは、イソップの「アリとキリギリス」というお話を知っていますか。
暑い暑い夏の日。アリたちは冬に備えて一生懸命働いていました。そんなある日、一匹のキリギリスが草かげで歌を歌っています。キリギリスは、「アリさん、アリさん、何で君たちはこんな暑い日に汗水たらして働いているんだい?」と聞くと、アリは「冬に備えて食べ物を集めておくんだよ」「へえー、暑いんだから、もっと楽しめばいいのに!」と言って、歌を歌い続けました。そして秋が過ぎ、冬が来ました。つめたい雪のふる中をぼろぼろの服を着たキリギリスが「さむいよ〜、おなかがすいたよ〜」とおなかをすかせて、さまよっていました。そうしていると、暖かそうな家を見つけました。アリたちの家です。キリギリスはノックをして、アリたちに「寒くておなかがすいているので、なにか食べ物をいただけませんか。」と聞きました。この後はいろいろな説があります。どんな結末だったか確認してみてください。
まず、アリたちは「いいですよ。家の中に入って暖まってください。食べ物をあげますから。」と言ってキリギリスを暖かく迎えました。キリギリスは、うれし涙をポロポロこぼしました。という話しです。
次にアリたちは「夏に遊んでばかりいるから、そういうことになるのさ、しょうがないね。」と言って何もあげずにドアを閉めてしまいました。というお話です。
もう一つ、アリはドアを閉めてしまいました。キリギリスは最後の力を振り絞って「歌うべき歌は、歌いつくした。私の亡骸を食べて、生きのびればいい。」と言い返しました。というお話です。自分のやりたいことをやりつくしたのだから悔いがないということです。最後に意地をはっただけかもしれなし、ただの負け惜しみともとれます。
さて、みなさんはどのお話が気に入りましたか。これら以外にも4つめのお話を自分なりに作ってもいいでしょう。「自分らしく生きる」これが大切なのです。
平成26年3月24日 修了式にて
水無瀬中学校長 浅井大司
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あれから3年
- 公開日
- 2014/03/11
- 更新日
- 2014/03/11
校長室より
東日本大震災から今日で3年が経過します。宮城県教育庁総務課より宮城県の子どもたちが東日本大震災での体験やその後の経験を通して学んだこと、郷土への想い等を綴った詩や作文,絵画等の作品集が宮城県教育委員会のホームページに掲載されているので広く紹介して欲しいという依頼がありました。ついつい震災の精神的、物質的被害にばかり目がいきがちです。しかし、多大な被害を受けながらも復興に向けてがんばっている人たちはたくさんいます。子どもたちもがんばっています。その子どもたちへの理解が深まれば幸いです。本校では震災により犠牲となられた方々に対し哀悼(あいとう)の意を表し半旗を掲げています。本日2時46分には1分間の黙とうをしていただければ幸いです。
ホームページアドレス
http://www.pref.miyagi.jp/site/kyouiku/sakuhin.html
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人の気持ちがわかる人に
- 公開日
- 2014/03/10
- 更新日
- 2014/03/10
校長室より
みなさんは気がつかないかもしれませんが、みなさんのことを考えていてくださる方がたくさんいます。まず、卒業式の来賓の方々がそうです。先週の卒業式では42名の来賓の方がお見えになりました。瀬戸市や教育委員会の代表の方、高校や小学校、保育園の先生方、自治会や公民館など地域の方々です。42名というのは他の中学校ではないぐらいの多さです。それだけの方々がみなさんの健やかな成長を願い、卒業をお祝いしてくださるということです。次に、水無瀬中学校の前の道を通るドライバーの方々です。来週の月曜日から、自動車は水無瀬中学校の前の道は、7時30分から8時30分まで東の方へ向かうことができなくなります。つまり、一方通行になるのです。今まで東の方へ向かっていたドライバーの方々は、5〜10分ぐらい遠回りをしなければならなくなります。朝の5〜10分は大変貴重です。その貴重な時間よりも、水無瀬中学校の生徒と陶原小学校の児童の安全な登校を優先していただいたのです。これもありがたいことです。みなさんは目には見えないところでも、多くの方々に支えられています。人の気持ちがわかるそんな人になってほしいと思います。
明日、3月11日は何の日は知っていますか。東日本大震災が起きて明日でちょうど3年をむかえます。亡くなられた方は2万人弱です。これだけの大きな被害を受けた地震は未だ記録に残っていません。明日は校外学習です。全校そろって黙とうをすることはできませんが、午後2時46分にそれぞれの活動場所で黙とうをしましょう。これも、人の気持ちがわかる人につながってきます。
平成26年3月10日全校集会にて
水無瀬中学校長 浅井大司
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伝統をどう磨く
- 公開日
- 2014/03/07
- 更新日
- 2014/03/07
校長室より
昨日の卒業式について来賓の方々がおっしゃっていとことを紹介します。
まず、ある高校の先生が、「G組が1番最初に卒業証書をもらうんですね。」と驚いてみえました。水無瀬中学校の卒業式に毎年出られている方ならG組が1番はあたりまえですが、初めて出られる方にとっては驚きなのでしょう。いつも私が「G組を大切に」と言っている意味がわかっていただけたたと思います。1番にもらう本人はとても緊張していたと思うのですが、堂々と立派にできたこともほめてみえました。
3年生は、合唱のすばらしさを多くの方がおっしゃってみえました。これはみなさんも合唱を聴いたのでわかることでしょう。「卒業証書をもらうときの笑顔がすてきですね。」とおっしゃった方がみえました。みなさんの席からは見えなかったかもしれませんが、私が一言励ましの言葉をかけて渡すと、何とも言えない笑顔をしてくれました。この笑顔が私の式辞の中に出てきた「本音のあいさつ」ではないでしょうか。
式が終わった来賓控え室で「この部屋の前を生徒が通ります。おそらく静かに通ると思います。ここも見てください。」と言っておきました。1年生が職員室前を通っていく姿は見事でした。来賓の方々が口々に「さすがですね。」とほめていただきました。私は頃の中で「やった。」と叫びました。
2年生は来賓の方々にあまり会う機会がありませんでした。「私は、早く歩けないが、そのペースに合わせてくれてありがたかった。」とか、「やさしい言葉遣いで感心ですね。」などと受付から来賓控え室まで案内する態度をほめてみえました。来賓ではありませんが、卒業式の後片付けの姿勢は多くの先生たちが絶賛して見えました。
これらの様子を見ると、1年生は2年生に、2年生は3年生に完全にステップアップできたと思います。式辞の中に次の一節があります。
卒業生の成長ぶりを見、それをまねる。そして、まねるうちに本物になってくる。これが伝統というものです。卒業生のみなさんが築き上げてきた水無瀬の伝統を受け継ぎ、さらに磨きをかけてください。
みなさんは、もう水無瀬の伝統が受け継がれたことでしょう。あとはどう磨きをかけていくかです。どんな新しい水無瀬の伝統ができるか今から楽しみです。
平成26年3月7日全校集会にて
水無瀬中学校長 浅井大司
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卒業式式辞
- 公開日
- 2014/03/06
- 更新日
- 2014/03/06
校長室より
3月にはいり、入学の時から私たちをずっと励まし続けてくれた根性松は寒風吹きすさぶ冬を乗り切り、新芽を出す兆しが見えてまいりました。校庭の天然記念物マメナシは、昨年春と秋の二度も咲いたので今年咲くか心配をしていましたが、蕾をつけ、少しずつふくらんできています。生命の息吹を感じるこのよき日に、平成25年度、瀬戸市立水無瀬中学校、第67回卒業証書授与式を挙行いたしましたところ、瀬戸市交流活力部次長兼産業課長、長谷川利忠様、瀬戸市教育委員会教育委員、松本恵美子様をはじめ、地元の学校、園の先生方、また水無瀬の地域の皆さま、ご多用の中、ご臨席賜りまして厚く御礼申し上げます。誠に、ありがとうございます。
そして、保護者の皆様に置かれましては、これまでどんなときも、暖かくお子さまを見守られ、本日の卒業を迎えられたお喜びはひとしおではないでしょうか。誠に、おめでとうございます。
さて、卒業生のみなさん、あらためて、ご卒業おめでとうございます。先ほど卒業生192名ひとりひとりに卒業証書をお渡ししました。卒業証書を受け取られた皆さんの顔には、中学校生活を立派に成し遂げた満足感と次への希望で、輝いて見えました。
私が、みなさんが成長する中で感動したことを一つだけお話しします。
まず、これをお聴きください。
(録音)
どう感じたでしょうか。私は、本音のあいさつだと感じました。朝、私とみなさんと出会う、私はみなさんが登校してきたことを認める、そして、みなさんも私が校門に立っていることを認める、お互いに認め合うそんなあいさつだと思います。全校集会での気持ちのよいあいさつ、これも感動です。部活動での力強いあいさつ、これも感動です。しかし、集団で行うあいさつは、必ずしも一人一人を成長させているとは限りません。もしも集団が異なっていたら、あるいは、一人になったら果たしてそのあいさつはできるのでしょうか。できない人もいます。しかし、この録音でのみなさんから返ってくるあいさつは決して強制ではなく、どれも本音のあいさつです。心からのあいさつが返って来るのです。元気な時には元気よく、風邪気味の時はそれなりに、何かいやなことがあった時は、頭を下げるだけ。その素直なあいさつがとてもうれしいのです。そして、頭を下げるだけだった子が徐々に大きな声が出るようになると、この子も成長してきたんだとうれしさと頼もしさを感じます。私は、みなさんとあいさつをしていていつもびんびん感動していました。
在校生のみなさん、卒業生の成長ぶりを見、それをまねる。そして、まねるうちに本物になってくる。これが伝統というものです。卒業生のみなさんが築き上げてきた水無瀬の伝統を受け継ぎ、さらに磨きをかけてください。
最後になりましたが、本校に寄せられました、保護者の方々のご協力と地域の方々のご支援にお礼を申し上げ、式辞といたします。
平成26年3月6日
瀬戸市立水無瀬中学校長 浅井大司
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少しずつ少しずつ
- 公開日
- 2014/03/01
- 更新日
- 2014/03/01
校長室より
ポトスという観葉植物を知っていますか。オーソドックスで飽きのこない姿は、観葉植物の定番として長く親しまれています。飲食店や銀行、公共施設でよく見ることができます。みなさんも「これだよ」と指をさせば「ああ」とうなずくでしょう。校長室にもポトスが1株あります。おそらくどこかの高等学校の母校訪問のときにお土産として持ってこられたのでしょう。天井にとどくほど大きくなりにました。毎日見ていても成長はわかりませんが、少しずつ少しずつ成長を続けているのです。勉強もスポーツも趣味も日々のこつこつが大切です。少しずつ、少しずつ−
ABCDの原則ですね。
A(当たり前のことを)
B(馬鹿にしないで)
C(ちゃんとできる人が)
D(できる人)
です。
みなさんが今日聴かせてくれる「水無瀬のひびき」もそうですね。1年生に入学したときは、まだまだ小学生のレベルでした。合唱コンクールで1年生がどれだけ頑張っても3年生を超えることはできません。3年生の方が優勝したいという気持ちが強いからではありません。自分だけが精一杯歌えばいいという自己満足でもありません。聴いている人に自分の気持ちを伝えたいそんな気持ちで、毎日こつこつと練習しているうちに上達してきたのです。先ほど演奏してくれたG組のハンドベルはその典型ですね。今日も必ずやすばらしい合唱で感動させてもらえることでしょう。
平成26年2月28日 3年生を送る会にて 水無瀬中学校長 浅井大司
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同じ人として
- 公開日
- 2014/02/24
- 更新日
- 2014/02/24
校長室より
もう20年近く前、私が3年生の担任していたときのお話です。提出物があまり出ず、掃除も遊ぶわけではありませんが一生懸命にはほど遠い、合唱をしていてもほとんど口を開けない、といって髪の毛にワックスを塗ってきたり、学生服の下に赤いトレーナーを着てきたりということもない、いわゆる「ぐうたら」という言葉が当てはまるような生徒がいました。
卒業間近のある日、その生徒は家庭学習のパーフェクト賞で昼放課に学習室で表彰されました。当時は、家庭学習パーフェクト賞は学年主任から表彰されていたのです。表彰されてうれしそうな表情をしているその生徒に「給食当番の後片付けもしないで、そんなにパーフェクト賞が欲しいのか。」とかなり強い口調で叱責しました。彼は反論もせず、ただ、下を向いているだけでした。
次の日、彼は、給食当番をしていませんでした。「どうして給食当番をしないんだ。」と問いただすと、隣にいた生徒が「こいつ、給食当番じゃないよ。」と教えてくれました。
よくよく話を聞くと、昨日は給食の準備が遅かったので自主的に手伝ったとのことでした。私は、何とひどいことをいったのだろうと自分を責めました。「ごめん、勘違いだった。」と謝ると「先生、卒業前で疲れとるやらあ、気にせんでええよ。」と言ってくれました。私としては。「ばかやろう」ぐらい言われる覚悟でした。家庭に連絡してお詫びすると「うちの子、何にも言わないのでよくわかりません。でも、昨日、家庭学習のパーフェクト賞を3年間で初めてもらってうれしがっていました。」とのことでした。私は返す言葉が見つかりませんでした。「ぐうたら」と思っていた子が卒業を前にこんなにも頑張っている、そのことに全く気づけない自分がいる、おまけに誤解までして叱っている、それを「先生、疲れとるやらあ。」で許してくれる。彼の心の広さと自分のおろかさを痛感しました。先生だから上、生徒だから下ではなく、同じ人としてかかわり合う中で、教え教えられる、支え支えられる、助け助けられる、とても大切なことだと思います。
平成26年2月24日 全校集会にて 水無瀬中学校長 浅井大司
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寒いけど心温まる
- 公開日
- 2014/02/10
- 更新日
- 2014/02/10
校長室より
先週の土曜日は、すごい雪でした。ニュースでは何十年ぶりの大雪だと報道がありました。大雪というと10年くらい前のことを思い出します。
前日にたくさん雪が降って、朝はその雪が10センチぐらい積もっていました。私はその当時テニス部の顧問をしていました。当然、ボールを打つことはできません。仕方がないので下のコート(当時はバスケットとバレーコートでした)で体ほぐしを兼ねた雪合戦をしていました。すると、東門の前の道が大渋滞になっていることに気づいたのです。この道は、北へ向かうときにかなり急な上り坂になっています。雪が積もっているため、自動車はのぼることができないのです。タイヤが空回りしたり、滑ったり、おしりを振ったりで前に進まない自動車が何台もあるのです。「これは、大変だ。」と思い、テニス部の生徒たちに自動車を押すように言いました。4人で10メートルも押すと前に進み始めます。わざわざ降りてきて「ありがとう」というドライバーもいます。しかし、自動車が止まってしまうともう進みません。また押し直しです。「止まらずに坂をのぼってください。」と言って何台も押しました。すると、野球部が融雪剤を持ってきてくれたのです。道路に巻き始めました。ソフト部やサッカー部も加わりました。結局、朝の部活動は自動車を押すことと融雪剤を巻くことで終わりました。
その日の昼過ぎから学校にお礼の電話が殺到したのです。坂をのぼりきってお礼が言えなかったドライバーからでした。その日はとても寒い一日でしたが、心温まる一日となりました。
平成26年2月10日 全校集会にて 水無瀬中学校長 浅井大司
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家族で何でも話し合える関係
- 公開日
- 2014/02/05
- 更新日
- 2014/02/05
校長室より
「水無瀬中学校の特徴は何か。」ときかれたら、私は即座に「G組です。」と答えます。本校の特別支援学級をG組とよんでいますが、4学級もあるのです。愛知県中、さがしても4学級ほど大きな学級はないと思います。しかし、4学級もあることが特徴とは考えていません。G組を大切にしていることが特徴なのです。全校集会が終わると一番にG組さんが退場し、安全を確認してから他の学年が退場します。体育祭や文化祭などすべての行事において、G組が活躍しやすいことを最優先に考え、計画します。G組の安全・安心を最優先に考える気持ちは、通常学級にも通じるものがあります。「G組を大切にすると同じように通常学級を大切にする」気持ちで学校を運営しています。G組を大切にする気持ちで1年A組を大切にする、2年B組を大切にする。G組のA君を大切にする気持ちで3年A組のBさんを大切にする。ということです。それは、先生も大切にするし、生徒同士も大切にしあいます。保護者の方々も地域の方々もみんなお互いに大切にしあう、そんな学校をめざしています。
もう一つ、ケータイ、スマホ、インターネットによるトラブルに関するお話をしたいと思います。具体的に言いますと、
○ 夜遅くまで自分の部屋で友だちとメールしている。
○ 既読が相手にわかるので、すぐに返事をしないと非難される。
○ グループの閉じた世界で外部から内容が見えない。
○ 簡単にグループから仲間はずれにできる。
○ 出会い系サイトでトラブルに巻き込まれる。
○ 無料のネットゲームにはまる。先に進めるにはお金が必要になる。
などです。もしも購入する場合は、家庭内で話し合ってケータイやスマホの利用ルールを決めるようにお願いします。今後どのようなサービスが現れ、どのようなトラブルが起こる予想もつきません。いくらルールを決めておいてもすべてのトラブルを未然に防ぐことは不可能です。トラブルにあった時、まわりの大人に相談できずに一人で悩んでしまい、対応が後手にまわってしまうことがよくあります。一番大切なことは、お子さんと何でも話し合える関係をつくることです。そして、ネットで被害にあうまでの期間は「使い始めて1年以内」というケースが全体の約74%というデータがあることも付け加えておきます。ケータイやスマホの問題に限らず、家族で何でも話し合える関係が子どもたちの健やかな成長を支えます。
平成26年2月3日 入学説明会にて 水無瀬中学校長 浅井大司
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交通事故の加害者になると
- 公開日
- 2014/01/27
- 更新日
- 2014/01/27
校長室より
これは、1月9日(木)に瀬戸警察暑からの警察活動に理解、協力したということでいただいた感謝状です。瀬戸蔵つばきホールで贈呈式が行われました。いろいろな団体・個人が表彰されましたが、「学校」といわれるのは水無瀬中学校だけでした。生徒会とPTAが連携してあいさつ運動を兼ねたドライバーに向けた安全運転の呼びかけや1年生が行った自転車安全教室の実施などが評価されたためです。たいへんありがたいことです。
ところで、1学期の終業式で稲吉先生が「交通事故に気をつけましょう。」というお話をされました。交通事故にあって痛い思いをしてはいけないし、さらに命を落とすようなことがあっては断じていけません。交通事故の被害者にならないように気をつけなければという思いでした。
しかし、こんな新聞記事を目にしました。
小学校5年生の少年が自転車で坂道を時速20から30キロで下っていくときに、歩行中の62歳の女性と正面衝突してしまったそうです。その女性は頭を強く打ち病院に搬送されましたが頭の骨を折るなどして今でも意識が戻らない状態が続いているそうです。事故にあった女性のことを思うとてても残念ですし、事故を起こしてしまった少年もショックを受けたことでしょう。しかし、私が注目したのは、裁判所から少年の母親に9500万円の損害賠償命令が出たことです。
こんな事例もあります。携帯電話を操作しながら、無灯火で自転車を運転していた女子高校生が女性に追突しました。被害女性は歩行困難になり、看護師の職を失ってしまいました。この場合の損害賠償は5000万円でした。
損害賠償の9500万円、5000万円とはどのくらいの額でしょう。昨年の日本人の平均年収がおよそ450万だとして、すべて損害賠償に充てたとすると9500万円支払うには21年かかります。5000万円支払うには11年かかります。自動車は18歳になってから運転免許を取らないと運転できません。しかし、自転車は小学生でもそれ以下でも乗ることができます。しかも免許がいるわけではないので加害者になることがあり得るという意識はありません。ちょっとした不注意で人生がめちゃくちゃになってしまいます。自転車に乗るときは被害者にも加害者にもならないよう注意が必要です。
平成26年1月27日 全校集会にて 水無瀬中学校長 浅井大司
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3学期始業式式辞
- 公開日
- 2014/01/07
- 更新日
- 2014/01/07
校長室より
体育館への集合はとてもすばらしいものがあります。早く来た学年が静かに座って待つ、後から来た学年はすぐに整列する。整列するときは前後はもちろん左右もまっすぐになるよう心配りができる。「気を付け」「前にならえ」は指先がピンと伸びている。2学期の終業式もそうでしたが、式が終われば整然と退場していく。学期の始まりと終わりのけじめをつけるという意味ではこれが気持ちいいのです。今回は、それに加えてバスケット部が角にこだわって体育館のワックスをかけてくれました。とてもきれいになってこれまた気持ちがいいですね。
さて、今年の干支を知っていますか。そう、午です。動物で言うと馬です。
馬という動物は縁起の良い動物とされています。その理由として、『物事が[うま]くいく』と言うからです。
『馬が合う』ということわざがあります。乗馬に由来することわざなのですが、馬と乗り手の呼吸がぴったり合っている状態のことを言います。人間関係でも「馬が合う」ということはたいへんよいことです。。しかし、始めから気が合う、馬が合うということはそうそうあることではありません。もし、初対面の人の中にそのような人が現れたら、それは、その人が配慮のある人であり、賢い人なのだと思います。
さて、もう一つ馬にまつわることわざに『馬には乗ってみよ、人には添うてみよ』というのがあります。「馬には乗ってみなければ善し悪しがわからないし、人とは付き合ってみなければその人の性格はわからない。何事も経験することによって、そのもののよさが初めてわかるのだから、始める前から軽々しく批判するのはよくない。」という意味のことわざです。本当に馬が合うかどうかは直ぐには判断できません。「乗ってみる」すなわち、経験しないといとわからないのです。その上で、「この人はちょっと遠慮したい。」と思えば、馬から降りればいいし、馬があまり合わないけど「いっしょに頑張っていきたい。」と思えば、「馬が合う」ようになる積み重ねをして行けばよいのです。
みなさんは、今年度、1学期、2学期とことあるごとに大きく成長してきました。3学期も大きく成長してください。馬で例えるなら、まず乗ってみることですね。そして、人間関係を広く、深くしていきましょう。
平成26年1月7日
水無瀬中学校長 浅井 大司
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新年祝賀式
- 公開日
- 2014/01/05
- 更新日
- 2014/01/05
校長室より
1月5日(日)毎年恒例となっている新年祝賀式が瀬戸蔵の椿ホールで行われました。瀬戸市長、瀬戸市議会議長、瀬戸商工会議所会頭のあいさつでは、「元気、安心・安全、子ども、信頼の瀬戸市としての4本柱に対する取り組みが少しずつ結果としてあらわれつつある。助け合い、自立できるようにしたい。」と今年の抱負が語られました。続いて、公益功労者、市政功労者の表彰、春秋褒章・叙勲受章者の紹介がありました。来賓の方からは、甲午、ユネスコ世界会議子どもフォーラム、名古屋駅周辺のインフラについてのお話がありました。
年頭にあたり、地域の大切さを痛感しました。「家庭、地域と連携しあってよりよい学校を築き挙げていこう。」という考え方で家庭との連携、地域との連携を大切にしてきました。しかし、これからは、学校教育のあり方を学校独自でとらえ地域については別に考えるというのではなく、地域の中に学校も家庭もあるのですから、地域全体のことととらえるべきではないでしょうか。図で表すと上のようになります。学校も家庭も、地域に含まれるのですから、地域とともに取り組んでいくのが当たり前なのです。学校がよくなるということは、家庭もよくなるということ、地域もよくなるということなのです。地域での情報があればお知らせください。ホームページ10万アクセスが昨日達成しました。ありがとうございました。
水無瀬中学校長 浅井大司
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長根連区年賀会
- 公開日
- 2014/01/02
- 更新日
- 2014/01/02
校長室より
平成26年、あけましておめでとうございます。
1月1日に長根連区の年賀会が、来賓として、増岡市長、吉永市議会議長、鈴木衆議院議員、長江県議会議員、島倉県議会議員、原田市議会議員、須崎市議会議員、島原市議会議員、その他多くの方々の参加するなか長根公民館で開催されました。私も地元中学校長としてお招きいただきました。驚いたのは150名以上の参加者がいたことです。元旦といえが、それぞれ家族でのんびりというイメージでしたが、これだけの参加者がいることは、地域力の強さを感じました。会の中で話題にあげられたのは、地域の元気、地域の活力ということでした。まさに元気、活力をいただいた年賀会となりました。
よく学校と家庭、そして地域が相互に協力し支えあわなければならないと言われますが、私は、地域という土台に学校と家庭が協力し支えあわなければならないと考えています。要するに学校も家庭も地域の中にあり、地域にしっかりと根付いた学校と家庭が必要だと考えるのです。そういう意味では水無瀬中学校は盤石な地域があることを痛感しました。ホームページも少しでも地域に発信していきたい、地域からご意見を伺いたいという気持ちで公開しています。10万アクセスも間近です。今年もよろしくお願いいたします。
水無瀬中学校長 浅井大司 -
2学期終業式式辞
- 公開日
- 2013/12/20
- 更新日
- 2013/12/20
校長室より
水無瀬中学校の3本柱として水無瀬の「みがき」、水無瀬の「ひびき」、そして「あいさつ」に取り組んできました。どれもとても大切なことだと思います。「ひびき」は文化祭の時にお話しした昔話の桃太郎を思い出してもらえればわかります。キーワードは「きび団子なし」、「犬、さる、キジ」です。文化祭ではとてもすばらしい「ひびき」を体験させていただきました。「あいさつ」はいつも言っているように「相手の存在を認め、自分の存在を知らせ、お互いに信頼関係を築くこと」です。校門で、廊下で、給食の時間に、部活動中にみなさんの気持ちがびんびんと感じられます。
私が一番むずかしいと思うのは「みがき」です。かっこいいことを言うと「自分の心のレベルを写し出す。」となるのですが、なかなか奥が深く実感としてわいてきません。
「みがき」を本格的に取り組むまでは、清掃の時間内にあらゆるところを徹底的にきれいにすればよいと思っていました。スローガンは、
「み」・・・・自らすすんで
「が」・・・・がんばって
「き」・・・・きれいになるまで
です。しかし、実際に本格的にやってみると、頭の中で考えていたことよりもはるかに深いことに気づいてきたのです。
まず、「自らすすんで」に疑問を感じます。「先生や友だちにほめられるためにやっているのではないか。」「本当にきれいにしようという気持ちがあるのか。」「イベント的にみがきをするための掃除になっていないか。」などです。すなわち「どれくらい掃除がやりたいか。」という心のレベル(意欲レベル)を教えてくれます。
次に、「がんばって」に疑問を持ちます。「十五分の清掃時間すべて集中していたのか。」「気力・体力を使い果たしたのか。」「他に効率のいい方法はなかったのか。」などです。「がんばったか。」という心のレベル(作業レベル)を教えてくれます。
そして、「きれいになるまで」にも疑問を持ちます。「これできれいになった。」と自己満足するか「いやまだダメだ。もっときれいになるはずだ。」と厳しく考えるかは他の誰が決めるわけでもありません。自分の心のモノサシが決めるのです。「きれいになった。」という心レベル(結果レベル)を教えてくれます。
「みがき」は意欲、作業、結果すべてのレベルを上げることが求められます。3学期は「みがき」に是非挑戦してみてください。具体的には、池田先生から始業式にお話があります。2学期は「ひびき」「あいさつ」とってもよくできました。
平成25年12月20日 水無瀬中学校長 浅井大司 -
ディズニーランドは夢の国
- 公開日
- 2013/12/09
- 更新日
- 2013/12/09
校長室より
東京ディズニーランドにあるレストランで実際にあった話です。二人連れの若い夫婦がレストランに食事に行きました。ウェイトレスが2人を二人がけのテーブルに案内してメニューを渡しました。2人はAセット一つとBセット一つ注文しました。オーダーし終わったとき、奥様が追加注文しました。「お子様ランチをひとつ下さい」と・・・ ウエイトレスは「お客様、誠に申し訳ございませんがお子様ランチは小学生のお子様までと決まっておりますので、ご注文は頂けないのですが・・・」と丁寧に断りました。 すると2人は顔を見合わせて複雑な残念そうな表情を浮かべました。2人はしばらく顔を見合わせ沈黙した後、奥様が話出しました。「実は今日は昨年亡くなった娘の誕生日なのです。私の身体が弱かったせいで、娘は最初の誕生日を迎えることも出来ませんでした。子供がおなかの中にいる時に主人と3人でこのレストランでお子様ランチを食べようねって言っていたんですが、それも果たせませんでした。子供を亡くしてから、しばらくは何もする気力もなく、最近やっとおちついて、亡き娘にディズニィーランドを見せて三人で食事をしようと思ったものですから・・・」 その言葉を聞いたウエイトレスは2人を四人がけのテーブルに案内し、お子様ランチのオーダーを受けました。そして小さな子供用の椅子を持ってきて「お子様の椅子はお父様とお母様の間でよろしいでしょうか?」と椅子をセットしました。その数分後・・・「お客様、大変お待たせしました。ご注文のお子様ランチをお持ちしました」とテーブルにお子様ランチを置いて笑顔で言いました。 「どうぞ、ご家族でごゆっくりお楽しみください。」
若い夫婦はお子様ランチこそ注文しましたが、四人がけのテーブルや子供用の椅子、そして心温まる言葉は全く予想していなかったでしょう。まさに夢の国です。
昨年の水瀬中学校の修学旅行で財布を落とした生徒がいました。落とした財布など出てくるははずがない。出てきたとしても財布だけで、お金は抜き取られているだろう。と諦めつつも、案内所へ行きました。何と、財布もお金もそのまま届けられていたではありませんか。感動しました。ディズニーランドは人々を夢の国へと誘い込む不思議な力があるようです。水瀬中学校もディズニーランドのような夢の学校になるといいなと思います。
平成25年12月9日
水無瀬中学校長 浅井大司 -
人権週間に思う
- 公開日
- 2013/12/02
- 更新日
- 2013/12/02
校長室より
みなさんは「人権」という言葉を聞いたことがありますか。「人としての権利」という意味です。どんなところで人権が損なわれているでしょうか。法務省が訴える「年間強調事項17項目」は次のようです。
( 1) 女性の人権を守ろう
( 2) 子どもの人権を守ろう
( 3) 高齢者を大切にする心を育てよう
( 4) 障害のある人の自立と社会参加を進めよう
( 5) 同和問題に関する偏見や差別をなくそう
( 6) アイヌの人々に対する理解を深めよう
( 7) 外国人の人権を尊重しよう
( 8) HIV感染者やハンセン病患者等に対する偏見をなくそう
( 9) 刑を終えて出所した人に対する偏見をなくそう
(10) 犯罪被害者とその家族の人権に配慮しよう
(11) インターネットを悪用した人権侵害をなくそう
(12) 北朝鮮当局による人権侵害問題に対する認識を深めよう
(13) ホームレスに対する偏見をなくそう
(14) 性的指向を理由とする差別をなくそう
(15) 性同一性障害を理由とする差別をなくそう
(16) 人身取引をなくそう
(17) 東日本大震災に起因する人権問題に取り組もう
12月4日から10日までは、人権週間といって特に人権について考えようという週間です。
ところで、学校で一番大きな人権侵害は「いじめ」でしょう。「いじめ」は相手の存在を認めないことから始まります。相手の存在を認めることの第一歩はあいさつです。あいさつというのは、相手の存在を認め、自分の存在を知らせ、お互いに信頼関係を築くことです。先週から私がみなさんのあいさつの様子をデジカメで撮ってホームページにアップしていますが、とっても気持ちのよいあいさつが返ってきます。おそらくみなさんも気持ちがよかったのではないでしょうか?中にはピースや万歳などパフォーマンスをする人もいます。なんだかうれしくなってきます。このあいさつを友だちどうしできれば「いじめ」は起きないでしょう。生徒会執行部もあいさつの新しい企画をしているようです。相手の存在を認め、自分の存在を知らせ、お互いに信頼関係を築く企画をお願いします。楽しみにしています。
平成25年12月2日 全校集会にて
水無瀬中学校長 浅井 大司
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浦島太郎
- 公開日
- 2013/11/12
- 更新日
- 2013/11/12
校長室より
いつもあいさつが本当に立派です。一日がんばろうというパワーがみなぎってきます。
今日は、浦島太郎についてのお話です。「乙姫様は浦島太郎が竜宮城から帰るときに玉手箱を渡しました。どうして、おじいさんになってしまう玉手箱を渡したのでしょう。」というのが問題です。桃太郎のときもこれが正しい答えというのはありませんでした。犬とさるとキジがいなくても犬3匹でも鬼退治は成功したかもしれません。きび団子をもらわなくても鬼退治に出かけたかもしれません。ただ、文化祭の大成功を鬼退治に例えると・・・・と前置きをして犬、さる、キジは必要でしょう、きび団子なしで鬼退治に行って欲しいと言ったのです。文化祭の大成功が鬼退治でなければ、犬とさるは喧嘩ばかりしているからダメだ、今は報酬をもらって労働するものだなどの考えもできます。今回の浦島太郎もいろいろな考え方ができます。是非、自分なりに考えた人は私まで教えに来てください。
このように、物語、小説、幅広くいうと本は私たちをいろいろと考えさせてくれます。考えるということは、心が広くなる、すなわち心が豊かになるということです。生きていく上でとても大切なことです。
瀬戸の前教育長の大澤義洋先生が言ってみえました。人を大きく変えるのは「本、人、旅」であると。すてきな本に巡り会い、やさしい人と出会い、深く考える旅をする。とてもすてきなことですね。
平成25年11月12日全校集会にて
水無瀬中学校長 浅井 大司
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伝えたい君に
- 公開日
- 2013/11/09
- 更新日
- 2013/11/09
校長室より
文化祭が終了しました。私の今までの文化祭の中で最高に感動した文化祭となりました。そして、瀬戸市内の中学校の最後の文化祭でした。最後を締めくくるにふさわしい文化祭になったと自負しております。英語スピーチの発表、瀬戸市内には彼女よりも上手にスピーチする生徒はいることでしょう。合唱コンクールも本校よりも音楽的に上手に歌い上げる学級はあるでしょう。吹奏楽も技術的、芸術的にもっと上手な演奏をする学校があるでしょう。生徒会ももっと工夫した企画があり、自主的、独創的な運営をする生徒会があるでしょう。しかし、トータルとしてすばらしいものとなりました。桃太郎の昔話ではありませんが、お供の犬、さる、キジは普通の犬、さる、キジです。犬がドーベルマンではなく、血統のない雑種です。さるはゴリラやオランウータンではなく日本ざるです。キジはだだのキジ、鷹や鷲ではありません。その普通の犬、さる、キジが力を合わせてすばらしい文化祭を創りあげたのです。G組の発表が終わった後のやりきったという表情を見ました。表彰式の壇上で、最優秀賞の発表が自分の学級ではないのに惜しみない拍手をしている光景を見ました。全校合唱の自信に満ちた歌声を聴きました。こんなことが自然にできる水無瀬中学校の生徒を誇りに思いました。一つ水無瀬中学校の伝統ができた一瞬でした。この伝統を伝えてください。友だち同士、お家の人に、来年の水無瀬の1年生に・・・・
平成25年11月9日文化祭を終えて
水無瀬中学校長 浅井 大司
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桃太郎
- 公開日
- 2013/11/06
- 更新日
- 2013/11/06
校長室より
突然ですが、みなさんは桃太郎という昔話を知っていますか。おじいさんが山へ柴刈りに行き、おばあさんが川へ洗濯に行ったら大きな桃が流れてきたというお話です。桃太郎は大きくなって鬼退治に出かけましたが、途中で犬と猿とキジを家来にします。そこで、質問その1です。犬ばかり3匹を家来にしたのでは鬼退治は成功しなかったのでしょうか?ちょっと近くの人と意見交換をしてみてください。続いて、質問その2です。犬と猿とキジは桃太郎からきび団子をもらいましたが、きび団子がもらえなかったら鬼退治に行かなかったのでしょうか。これも近くの人と相談してみてください。
いろいろな考えがあり、間違った考えはありません。しかし、今日は文化祭なので、文化祭の大成功を鬼退治に例えて考えてみましょう。鬼退治すなわち文化祭を大成功にするためには犬だけではできません。猿やキジの協力が必要でしょう。いろいろな人が一役ずつ役目を果たして成功できるのです。もしかしてうさぎやカメもいた方が助けになるかもしれません。きび団子は何でしょう?ご褒美、すなわち賞ですね。きび団子がもらえないと鬼退治に行かないと考えた人も文化祭の大成功という崇高な目標達成のためには、きび団子なしでがんばりたいものです。
今日は、みんなで力を合わせて鬼退治をしようではありませんか。
平成25年11月6日文化祭にて
水無瀬中学校長 浅井 大司
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新しい学級づくり
- 公開日
- 2013/10/16
- 更新日
- 2013/10/16
校長室より
ただ今、室長さんと議員さんそして委員会の委員長さんと副委員長さんをを認証しました。いよいよ本格的に後期の学級の組織が機能し始めます。まず、差し当たっての目標は文化祭でしょう。
午後からの学級での発表は、今年のG組は和太鼓に加えてボディーパーカッションを披露してくれるそうです。期待しています。そして合唱コンクールにも大いに期待しています。加えて全校合唱これも期待が高まるところです。
文化祭での練習で私はいくつもの伝説を見てきました。1つだけ紹介します。「土曜日や日曜日も練習がしたいので学校へ来ていいですか。」と室長さんに頼まれました。当然、吹奏楽部も活動しているし、体育館も部活動をやっているので「気持ちはわかるけど残念ながら貸すことはでません。」と伝えました。そうしたらクラスの中の誰かの発案で公民館で練習をしたのです。朝のうちは、10人ぐらいしか集まらなかったそうですが、午後になると2、3人を除いて全員が集まってきました。4時頃になると残りの2,3人も集まってきて本当にクラス全員が揃って合唱の練習をしたのです。公民館の館長さんから「すごいですね」と報告があって始めて知りました。当然、室長さんだけの呼びかけでは無理だったでしょう。伴奏者や指揮者、パートリーダーが中心となって声を掛け合ったに違いがありません。合唱を通してクラスが1つになったことでしょう。そのクラスの多くの生徒が卒業文集にそのことが書いてありました。
「このクラスにいてよかった。」、「この仲間といてよかった。」そんクラスを室長さん、議員さんを中心に作ってください。今週は、ベル席運動があります。まず、そこから学級づくりに挑戦してみてください。
平成25年10月15日全校集会にて
水無瀬中学校長 浅井 大司