2学期終業式式辞
- 公開日
- 2013/12/20
- 更新日
- 2013/12/20
校長室より
水無瀬中学校の3本柱として水無瀬の「みがき」、水無瀬の「ひびき」、そして「あいさつ」に取り組んできました。どれもとても大切なことだと思います。「ひびき」は文化祭の時にお話しした昔話の桃太郎を思い出してもらえればわかります。キーワードは「きび団子なし」、「犬、さる、キジ」です。文化祭ではとてもすばらしい「ひびき」を体験させていただきました。「あいさつ」はいつも言っているように「相手の存在を認め、自分の存在を知らせ、お互いに信頼関係を築くこと」です。校門で、廊下で、給食の時間に、部活動中にみなさんの気持ちがびんびんと感じられます。
私が一番むずかしいと思うのは「みがき」です。かっこいいことを言うと「自分の心のレベルを写し出す。」となるのですが、なかなか奥が深く実感としてわいてきません。
「みがき」を本格的に取り組むまでは、清掃の時間内にあらゆるところを徹底的にきれいにすればよいと思っていました。スローガンは、
「み」・・・・自らすすんで
「が」・・・・がんばって
「き」・・・・きれいになるまで
です。しかし、実際に本格的にやってみると、頭の中で考えていたことよりもはるかに深いことに気づいてきたのです。
まず、「自らすすんで」に疑問を感じます。「先生や友だちにほめられるためにやっているのではないか。」「本当にきれいにしようという気持ちがあるのか。」「イベント的にみがきをするための掃除になっていないか。」などです。すなわち「どれくらい掃除がやりたいか。」という心のレベル(意欲レベル)を教えてくれます。
次に、「がんばって」に疑問を持ちます。「十五分の清掃時間すべて集中していたのか。」「気力・体力を使い果たしたのか。」「他に効率のいい方法はなかったのか。」などです。「がんばったか。」という心のレベル(作業レベル)を教えてくれます。
そして、「きれいになるまで」にも疑問を持ちます。「これできれいになった。」と自己満足するか「いやまだダメだ。もっときれいになるはずだ。」と厳しく考えるかは他の誰が決めるわけでもありません。自分の心のモノサシが決めるのです。「きれいになった。」という心レベル(結果レベル)を教えてくれます。
「みがき」は意欲、作業、結果すべてのレベルを上げることが求められます。3学期は「みがき」に是非挑戦してみてください。具体的には、池田先生から始業式にお話があります。2学期は「ひびき」「あいさつ」とってもよくできました。
平成25年12月20日 水無瀬中学校長 浅井大司