伝統をどう磨く
- 公開日
- 2014/03/07
- 更新日
- 2014/03/07
校長室より
昨日の卒業式について来賓の方々がおっしゃっていとことを紹介します。
まず、ある高校の先生が、「G組が1番最初に卒業証書をもらうんですね。」と驚いてみえました。水無瀬中学校の卒業式に毎年出られている方ならG組が1番はあたりまえですが、初めて出られる方にとっては驚きなのでしょう。いつも私が「G組を大切に」と言っている意味がわかっていただけたたと思います。1番にもらう本人はとても緊張していたと思うのですが、堂々と立派にできたこともほめてみえました。
3年生は、合唱のすばらしさを多くの方がおっしゃってみえました。これはみなさんも合唱を聴いたのでわかることでしょう。「卒業証書をもらうときの笑顔がすてきですね。」とおっしゃった方がみえました。みなさんの席からは見えなかったかもしれませんが、私が一言励ましの言葉をかけて渡すと、何とも言えない笑顔をしてくれました。この笑顔が私の式辞の中に出てきた「本音のあいさつ」ではないでしょうか。
式が終わった来賓控え室で「この部屋の前を生徒が通ります。おそらく静かに通ると思います。ここも見てください。」と言っておきました。1年生が職員室前を通っていく姿は見事でした。来賓の方々が口々に「さすがですね。」とほめていただきました。私は頃の中で「やった。」と叫びました。
2年生は来賓の方々にあまり会う機会がありませんでした。「私は、早く歩けないが、そのペースに合わせてくれてありがたかった。」とか、「やさしい言葉遣いで感心ですね。」などと受付から来賓控え室まで案内する態度をほめてみえました。来賓ではありませんが、卒業式の後片付けの姿勢は多くの先生たちが絶賛して見えました。
これらの様子を見ると、1年生は2年生に、2年生は3年生に完全にステップアップできたと思います。式辞の中に次の一節があります。
卒業生の成長ぶりを見、それをまねる。そして、まねるうちに本物になってくる。これが伝統というものです。卒業生のみなさんが築き上げてきた水無瀬の伝統を受け継ぎ、さらに磨きをかけてください。
みなさんは、もう水無瀬の伝統が受け継がれたことでしょう。あとはどう磨きをかけていくかです。どんな新しい水無瀬の伝統ができるか今から楽しみです。
平成26年3月7日全校集会にて
水無瀬中学校長 浅井大司