学校日記

ディズニーランドは夢の国

公開日
2013/12/09
更新日
2013/12/09

校長室より

東京ディズニーランドにあるレストランで実際にあった話です。二人連れの若い夫婦がレストランに食事に行きました。ウェイトレスが2人を二人がけのテーブルに案内してメニューを渡しました。2人はAセット一つとBセット一つ注文しました。オーダーし終わったとき、奥様が追加注文しました。「お子様ランチをひとつ下さい」と・・・ ウエイトレスは「お客様、誠に申し訳ございませんがお子様ランチは小学生のお子様までと決まっておりますので、ご注文は頂けないのですが・・・」と丁寧に断りました。 すると2人は顔を見合わせて複雑な残念そうな表情を浮かべました。2人はしばらく顔を見合わせ沈黙した後、奥様が話出しました。「実は今日は昨年亡くなった娘の誕生日なのです。私の身体が弱かったせいで、娘は最初の誕生日を迎えることも出来ませんでした。子供がおなかの中にいる時に主人と3人でこのレストランでお子様ランチを食べようねって言っていたんですが、それも果たせませんでした。子供を亡くしてから、しばらくは何もする気力もなく、最近やっとおちついて、亡き娘にディズニィーランドを見せて三人で食事をしようと思ったものですから・・・」 その言葉を聞いたウエイトレスは2人を四人がけのテーブルに案内し、お子様ランチのオーダーを受けました。そして小さな子供用の椅子を持ってきて「お子様の椅子はお父様とお母様の間でよろしいでしょうか?」と椅子をセットしました。その数分後・・・「お客様、大変お待たせしました。ご注文のお子様ランチをお持ちしました」とテーブルにお子様ランチを置いて笑顔で言いました。 「どうぞ、ご家族でごゆっくりお楽しみください。」
若い夫婦はお子様ランチこそ注文しましたが、四人がけのテーブルや子供用の椅子、そして心温まる言葉は全く予想していなかったでしょう。まさに夢の国です。
昨年の水瀬中学校の修学旅行で財布を落とした生徒がいました。落とした財布など出てくるははずがない。出てきたとしても財布だけで、お金は抜き取られているだろう。と諦めつつも、案内所へ行きました。何と、財布もお金もそのまま届けられていたではありませんか。感動しました。ディズニーランドは人々を夢の国へと誘い込む不思議な力があるようです。水瀬中学校もディズニーランドのような夢の学校になるといいなと思います。

                         平成25年12月9日
                       水無瀬中学校長 浅井大司