学校日記

寒いけど心温まる

公開日
2014/02/10
更新日
2014/02/10

校長室より

先週の土曜日は、すごい雪でした。ニュースでは何十年ぶりの大雪だと報道がありました。大雪というと10年くらい前のことを思い出します。
前日にたくさん雪が降って、朝はその雪が10センチぐらい積もっていました。私はその当時テニス部の顧問をしていました。当然、ボールを打つことはできません。仕方がないので下のコート(当時はバスケットとバレーコートでした)で体ほぐしを兼ねた雪合戦をしていました。すると、東門の前の道が大渋滞になっていることに気づいたのです。この道は、北へ向かうときにかなり急な上り坂になっています。雪が積もっているため、自動車はのぼることができないのです。タイヤが空回りしたり、滑ったり、おしりを振ったりで前に進まない自動車が何台もあるのです。「これは、大変だ。」と思い、テニス部の生徒たちに自動車を押すように言いました。4人で10メートルも押すと前に進み始めます。わざわざ降りてきて「ありがとう」というドライバーもいます。しかし、自動車が止まってしまうともう進みません。また押し直しです。「止まらずに坂をのぼってください。」と言って何台も押しました。すると、野球部が融雪剤を持ってきてくれたのです。道路に巻き始めました。ソフト部やサッカー部も加わりました。結局、朝の部活動は自動車を押すことと融雪剤を巻くことで終わりました。
その日の昼過ぎから学校にお礼の電話が殺到したのです。坂をのぼりきってお礼が言えなかったドライバーからでした。その日はとても寒い一日でしたが、心温まる一日となりました。



       平成26年2月10日 全校集会にて                           水無瀬中学校長 浅井大司