3学期始業式式辞
- 公開日
- 2014/01/07
- 更新日
- 2014/01/07
校長室より
体育館への集合はとてもすばらしいものがあります。早く来た学年が静かに座って待つ、後から来た学年はすぐに整列する。整列するときは前後はもちろん左右もまっすぐになるよう心配りができる。「気を付け」「前にならえ」は指先がピンと伸びている。2学期の終業式もそうでしたが、式が終われば整然と退場していく。学期の始まりと終わりのけじめをつけるという意味ではこれが気持ちいいのです。今回は、それに加えてバスケット部が角にこだわって体育館のワックスをかけてくれました。とてもきれいになってこれまた気持ちがいいですね。
さて、今年の干支を知っていますか。そう、午です。動物で言うと馬です。
馬という動物は縁起の良い動物とされています。その理由として、『物事が[うま]くいく』と言うからです。
『馬が合う』ということわざがあります。乗馬に由来することわざなのですが、馬と乗り手の呼吸がぴったり合っている状態のことを言います。人間関係でも「馬が合う」ということはたいへんよいことです。。しかし、始めから気が合う、馬が合うということはそうそうあることではありません。もし、初対面の人の中にそのような人が現れたら、それは、その人が配慮のある人であり、賢い人なのだと思います。
さて、もう一つ馬にまつわることわざに『馬には乗ってみよ、人には添うてみよ』というのがあります。「馬には乗ってみなければ善し悪しがわからないし、人とは付き合ってみなければその人の性格はわからない。何事も経験することによって、そのもののよさが初めてわかるのだから、始める前から軽々しく批判するのはよくない。」という意味のことわざです。本当に馬が合うかどうかは直ぐには判断できません。「乗ってみる」すなわち、経験しないといとわからないのです。その上で、「この人はちょっと遠慮したい。」と思えば、馬から降りればいいし、馬があまり合わないけど「いっしょに頑張っていきたい。」と思えば、「馬が合う」ようになる積み重ねをして行けばよいのです。
みなさんは、今年度、1学期、2学期とことあるごとに大きく成長してきました。3学期も大きく成長してください。馬で例えるなら、まず乗ってみることですね。そして、人間関係を広く、深くしていきましょう。
平成26年1月7日
水無瀬中学校長 浅井 大司