学校日記

校長室より

  • 人権週間 〜校長先生からの話〜

    公開日
    2012/12/03
    更新日
    2012/12/03

    校長室より

    12月4日(火)〜10日(月)までは人権週間です。本校でも,この週間中に道徳などの授業を活用して,人権について考える時間を設定しています。この週間に先立って,12月3日(月)の集会で,校長先生から次の様な話がありましたので紹介します。

    「安心して過ごせる学校をめざして」(要約)
    次の様なことは,皆さんの自身や身の回りにはありませんか?
    1,廊下などですれちがう時に大げさによける。
    2,隣の人と机を離す。
    3,無視する。
    4,気に入らないからと押したり,ぶつかったりする。
    5,発言すると,おかしくないのに笑う。
    6,嫌がることを何度も言う。(嫌なあだ名・悪口など)
    7,嫌がるようなことを,ネットの掲示板などに書いたり,メール送ったりする。
    8,気に入らないとたたいたり,蹴ったりする。
    9,持ち物を隠す。

    家庭でもぜひ「人権」・「いじめ」について話し合う時間を取ってほしいと思います。よろしくお願いいたします。

  • 「メッセージ」(光陵だより11月号)

    公開日
    2012/11/06
    更新日
    2012/11/06

    校長室より

    画像はありません

     「みんなの合唱で,1・2年生にメッセージを届けよう!」文化祭の午後の合唱コンクールに入る前,中川先生が3年生の生徒たちに贈った言葉である。昨年から,3年生の合唱レベルの高さは評判だった。しかし,体育祭が終わって文化祭まで3週間しかないうえに,途中,中間テストもあり,実質2週間くらいで合唱を仕上げなければならない厳しい状況だった。
     いよいよ学年合唱が始まった。先にあった1年・2年生の合唱もまとまりがあり見事だったが,3年生の合唱が始まると会場内の空気が変わった。聴いている生徒たちのからだの動きが止まり,まさに「聴き入っている」と言える迫力のある学年合唱だった。引き続き行われたクラスごとの合唱コンクールでも,3年生の合唱は後輩たちとは格が違うもので, 最優秀クラスを決めるのには忍びないほどすばらしい発表だった。
     3年生は,「新しい光陵を創ろう」を合い言葉に日々の学校生活や行事に取り組んできた。今回の文化祭は,その姿勢を後輩たちに見せ,伝えていくことが3年生のメッセージではないかと思う。きっとそのメッセージは,後輩たちひとり一人に伝わったことだろう。
     もうひとつ,1年生のあるクラスの合唱で,体調不良にもかかわらずクラスのためにと合唱に参加した生徒がいた。周りの子たちが気を使いながら合唱をしている姿がよくわかり,それを見て涙が出た。その様子も全校生徒に「仲間を大切にする」というメッセージを伝えたことと思う。 
    「メッセージは言葉でなくても伝わる」
    学校長 水野 富士夫

  • 「円陣を組む」(光陵だより10月号)

    公開日
    2012/11/06
    更新日
    2012/11/06

    校長室より

    画像はありません

     9月20日,本校体育祭が好天に恵まれ行われた。開会式で「今年は,光陵中学校創立40周年の節目の年,これまでの光陵の歴史の中で一番盛り上がる体育祭にしよう」と生徒たちに言った。
     競技が始まると,どの生徒も勝利を目指して全力で参加し,見ている子たちも必死に応援していた。特に,綱引きの頃からクラス全員が力を合わせて戦う姿がとても微笑ましかった。来賓のある高校の校長先生が「数年前にも光陵の体育祭を見に来たが,生徒たちの取り組む姿が,その当時とはぜんぜん違い感心しました」とお褒めの言葉をいただいた。
     午後の部が始まる前の時間を利用して体育祭最大の競技「大縄跳び」の練習が始まった。最後の練習とあって各クラスの大きなかけ声が運動場に響き渡っていた。そして,いよいよ大縄跳びが始まった。今年の1年生は,例年になく上手に跳べるクラスが多く盛り上がった。3年生は,さすがに最上級生らしくどのクラスもとてもまとまりがよく,掛け声もぴったりと揃っていた。息が合えば跳ぶ回数も増え,優勝したクラスは,光陵中の縄跳び記録を見事に更新した。
     そんな中,2年生のあるクラスは,競技が始まってもなかなか調子に乗れず苦戦していた。結局,制限時間内に思っていたような回数は跳べずに終わってしまった。しかし,そのクラスは自分たちの座席に戻った後,すぐに全員で「円陣」を組み,次への頑張りを大きな声で掛け合っていた。その円陣は,2年生の他のクラスにも広がっていった。
    「仲間の力があれば,苦境も乗り越えられる」 
    学校長 水野 富士夫

  • 「仲間がいるから」(光陵だより9月号)

    公開日
    2012/09/06
    更新日
    2012/09/06

    校長室より

    画像はありません

     夏休み前から始まった本館・北館校舎の耐震と改修工事が,10月中旬には終了する予定です。地震に強い校舎になり,屋上の防水がなされ,生徒用のトイレも新しくなります。また,校舎外壁が新しい色で塗装され,新築校舎のように生まれ変わります。とても楽しみです。2学期から生徒も先生もまた新しい気持ちでスタートできることと思います。 
     夏休みの出校日,全校集会でロンドンオリンピックの話をしました。今回のオリンピックは,史上最高のメダル獲得数ということもあり大変盛り上がりました。特に,サッカー男女・卓球女子・バレーボール・水泳リレー・体操・フェンシング・バドミントン・アーチェリーなど団体での活躍が目立ちました。メダルを取った選手のほとんどが「メダルを取れたのは,自分を支えてくれた人,一緒に練習し戦った仲間のおかげです」と言っていました。もちろん,個人種目で活躍した選手たちも自分ひとりの力でオリンピックに出場できたわけではないと思います。
     今年度,生徒たちに折にふれ「自分を大切に,仲間を大切に」と言う言葉を全校集会や式の時に話しています。学校も多くの仲間たちと日々生活しています。仲間がいるからできることや仲間がいるから力が出せ,思い出が創れるのです。また,いろいろな個性がある子がいるから楽しく,変化のある生活ができるのです。2学期は,体育祭・文化祭など学級や学年の仲間がひとつになれる時です。仲間の良さやありがたさをいっぱい知って欲しいものです。  
       「光陵の子よ,仲間を大切に」
        学校長  水 野 富 士 夫

  • 「全力で学ぶ」(光陵だより7月号)

    公開日
    2012/09/06
    更新日
    2012/09/06

    校長室より

    画像はありません

     5月27日の瀬戸市陸上競技大会に今年も光陵から多くの生徒が参加した。部活動終了後の短い時間ではあるが,練習を重ね自己ベストを目指して走り,跳び,投げた。当日,自分の競技が終わって光陵のベンチに帰ってきたひとりの生徒が,思うような結果が出ずに悔しくて泣いていた。その様子を見て思った。「結果は残念だったが,この子は新しいチャレンジをしたことで,悔しい思いや貴重な体験ができたんだ」と。その悔しさがバネとなってまたどこかで成長できるはずだ。
     6月5日から2年生が美浜少年自然の家で野外活動を行った。昨年同様に台風が接近してきて心配をしたが,幸いほとんど影響なく実施できた。2年生は3日間,時間をとてもよく守り,男女で協力し,仲間を思いやり楽しく過ごすことができた。
     また,6月26日からは3年生が東京方面へ修学旅行に出かけた。「最高の思い出づくり」をテーマにみんなで協力し,楽しく,温かな雰囲気のすばらしい旅行となった。
     2年生も3年生も途中で先生から注意を受け叱られることも少しはあったが,その反省を生かし3日間で大きく成長できた。
     生徒たちは,これらの行事や日々の学校生活で多くのことを学び成長している。「学び」には,自分自身でチャレンジし学習・体験して学ぶことや,友だち・大人から学ぶことがある。また時には,親や先生に厳しく叱られることもあるが,それも「学び」であり成長するための肥やしとなっていく。
     「光陵の子よ全力で学び,成長せよ」
       学校長  水 野 富 士 夫

  • 「願いは叶う」(光陵だより6月号)

    公開日
    2012/06/08
    更新日
    2012/06/08

    校長室より

    画像はありません

     5月21日,東海地方では932年ぶり(平安時代以来)の金環日食を見ることができると新聞やテレビでかなり前から報道されていた。今回を逃すと東京では300年後,東海地方でも29年後にしか見られない。何とか見てみたいと思ったが,前日の天気予報は「曇り」で,当日朝起きてみると,やはり太陽は薄雲に隠れていた。「やっぱりだめか」と思い家を出て学校へ向かうと,だんだん雲が切れて太陽が顔を出した。学校へ着くと何人かの先生たちが中庭で金環日食の観測をすでにしていた。理科の先生は,天体望遠鏡を用意して本格的な観測態勢。それまで太陽を覆っていた雲も切れ,しばしの天体ショーを早く登校してきた生徒たちと共に楽しんだ。きっと,早朝から学校へ来て天体望遠鏡をセットした先生の願いが天に届いたのかもしれない。
     先日,野球部の試合を見に行った。「まさかこんなことが」と思う試合だった。最終回まで3点リードして,相手の攻撃。満塁・ツーアウト・ツーストライク。あと1球で試合終了のはずだったが,まさかの満塁ホームランを打たれ逆転負け。野球部の生徒にとっては悪夢のような負けだったと思う。残念な負けから生徒たちにぜひ学んで欲しい。最後まで諦めずに頑張れば,いつか願いが叶う,何かが起こることがあると。昨年の女子サッカーワールドカップで優勝した時に澤選手も「願いは必ずいつか叶う」と言っていた。しかし,忘れてはいけないことは,願いを叶えるためには,地道な努力と決して諦めない強い精神力が必要だと言うことも。「願いは必ず叶う。それを信じて」
     学校長 水野富士夫

  • 「輝く光陵」(光陵だより4月号)

    公開日
    2012/05/30
    更新日
    2012/05/30

    校長室より

    画像はありません

     4月5日の入学・始業式。
     1年生119名,2年生103名,3年生122名,全校生徒344名・11クラスで今年度の光陵中学校がスタートしました。始業式の式辞で「平成24年度は,光陵中学校にとって節目の年であり,新たな歴史を刻んでいく始まりの年でもある」と話しました。
     今年は,昭和48年に光陵中学校が開校して40周年を迎えます。これまでに9,278名の先輩方が卒業され,各方面でご活躍されています。この40年間で築き上げられ,引き継がれた数多くの「光陵の伝統」があり,その伝統を守るだけでなく,新しい光陵を創り上げていくことがこれからの生徒・教員の使命でもあると思います。
     さらに,今年の夏には本館校舎の耐震工事が始まり,来年には,南館の耐震工事とさくらんぼ学園の中等部・高等部の教室併設工事も予定されています。外壁塗装や校舎内も一部改装される予定となっています。光陵中学校が新しく生まれ変わっていきます。重要なのは,校舎が頑丈になり綺麗になるだけではなく,光陵の生徒たちがより一層「輝いて学校生活を送る」ことだと思います。それが新しい光陵を創っていくための原動力となると思います。式辞の中で生徒たちに『自分を大切に,仲間を大切にする生徒になろう』と話しました。生徒たちが自分自身の良さを見つめ努力し,仲間を認め,励まし支え,競い合える。そんな学校生活を送ることができれば,生徒一人一人が輝きを増し,新しい光陵中学校が築かれていくことと思います。「輝きを放て光陵中!」

  • 「アンビシャス(夢)」(光陵だより1月号より)

    公開日
    2012/01/12
    更新日
    2012/01/12

    校長室より

    画像はありません

     新年明けましておめでとうございます。2012年(平成24年)のスタートです。昨年は,東日本大震災よる未曾有の被害があり,たいへん悲しい年となりました。今年は,明るく希望に満ちた年となることを願っています。
     1年の初めは,多くの人が今年の目標(夢)を立てます。「今年こそは,・・・」「今年からは,・・・」と。誰でも前に進もうとする時,必ず目標を立てて行動します。その目標があるからこそ努力できるし,苦しいことも乗り越えようとするのです。
     光陵中学校の校訓や校歌の中には,「アンビシャス」という言葉があります。「強い意志を持って,自分なりの最善の目標を立てて,理想に燃えて生活する生徒」を育てるという意味です。
     学校は,4月が年度の切り替わりです。3学期は,1年間のまとめと新しい年度(学年)への準備の時期となります。3年生にとっては,進路を決定する時となり,多くの生徒たちが不安な気持ちで新しい年を迎えたと思います。しかし,自分の目標(夢)を達成するためには,避けることができない試練だと思います。逃げず,くじけず真っ向から立ち向かって行ってほしいと思います。良い結果が出るよう応援したいと思います。2年生は,4月から学校の最上級生として光陵中の顔となるために,1年生は,下級生を迎えどんな先輩になるのか,それぞれ目標を持ってくれることを期待しています。
      2012年は,光陵中学校が龍のようにさらに上昇する年となることでしょう。
    (学校長 水野 富士夫)

  • 子楽夢(コラム)(光陵だより1月号より)

    公開日
    2012/01/12
    更新日
    2012/01/12

    校長室より

    画像はありません

    ▼昨年の暮れに,毎年恒例の「今年の漢字」が清水寺で発表された。これは,日本漢字能力検定協会が全国公募して一番票が多かった漢字が「今年の漢字」と選ばれ発表される。▼昨年の漢字は,「絆(きずな)」だった。大震災などの災害により家族や友人との絆,助け合う人同士の絆などの大切さを実感した年だった。▼学校は,子どもたちが授業で「学力」を身につけるための大切な場である。さらに,学校生活は,人と人との関わり方を学ぶことができる場でもある。協力すること,助け合うこと,相手を思いやること,ルールを守るなど,人との「絆」を結んでゆくために必要なことをも学んでいる。▼人と結ばれた「絆」は,簡単に切れることはない。その絆は,一人一人の大きな財産となっていく。

  • 「タスキをつなぐ」」(光陵だより12月号より)

    公開日
    2011/12/12
    更新日
    2011/12/12

    校長室より

    画像はありません

     「まもなく,第5位の学校がゴールします。ここまでが県大会出場校です。ゴールしたのは,光陵中学校!」
     11月5日,東郷町の愛知池周辺道路で行われた愛日地区駅伝大会。光陵中学校男子が見事に県大会出場を勝ち取った瞬間だった。 
     大会前日,選手たちに「明日は,一桁の順位に入ることを目標にしよう。」と激励した。その後,職員室で駅伝担当に聞いてみると,「なかなか難しい目標かもしれない。2・3年前までは,周回遅れの最下位の時もあったので・・・。」
     いよいよ大会当日,気温はやや高いが無風で選手にとって走りやすいコンディションだった。まず,女子の部がスタート。第1走から先頭集団に付き,2走・3走からアンカーまでタスキをつないだ。そして,目標の一桁をキープしながら最後は9位で見事にゴール!
     女子がまず目標を達成し,応援もさらに盛り上がる。女子の健闘を受けて,男子の部がスタート。第1走が先頭集団,しかも3位でタスキをつなぐ。その後も3位,4位争いを続け,第6走のアンカー。どの選手もとても凛々しく,かっこいい姿で走っていたのがとても印象的だった。
     光陵中学校の駅伝としては,何年かぶりの一桁の順位と県大会出場。これは,選手たちが,日々厳しい練習に耐えた成果であることはもちろんである。さらに,これまで最下位でもめげずに走り続け,毎年,大会に参加した先輩たちから引き継がれた,「あきらめない精神」が花開いたと思う。
     このタスキを全校生徒が受け取り,つないでいくことだと思う。
    (学校長 水野富士夫)

  • 子楽夢(コラム)(光陵だより12月号より)

    公開日
    2011/12/12
    更新日
    2011/12/12

    校長室より

    画像はありません

    ▼日本の鉄道は,新幹線を筆頭に世界に誇れる技術と安全性を持っている。また,とても正確な時刻で運行されることも世界一だと言われている。海外に行くと鉄道が時刻表通りに来ないことが当たり前の国も多いと聞く。鉄道の時刻が正確ならばその前後の計画が予定通りに進み,気をもむこともない。▼これは,技術もではあるが,日本人の几帳面な国民性が大きいと思う。何事にも丁寧に正確に事をすることにより,日本独自の文化や産業が発展したのではないかと思う。▼朝礼で生徒たちにこんな事を聞いてみた。『みんなは,友だちと待ち合わせをした時に,「待つ方」?「待たせる方」?』約束の時間に間に合えば,どちらでもいいとは思うが・・・。▼あなたは,どう思いますか?

  • 「3年生からの贈り物」(光陵だより11月号より)

    公開日
    2011/11/07
    更新日
    2011/11/07

    校長室より

    画像はありません

     「今日の合唱を聴いていて,1年生・2年生の頃の文化祭が思い出だされ,涙が出てきて・・。」と文化祭が終わったあと3年生の先生が私に話してくれた。 体育祭もそうだが文化祭は,3年生にとって中学校生活最後の学校行事。光陵中学校の最上級生としての姿を後輩たちに見せる場でもある。
     文化祭の前日,生徒会役員の認証式があり,式のあと全校生徒の前で「3年生は,明日の文化祭の合唱で後輩たちに宝物を送ってほしい。」と話した。事前の学年合唱練習や音楽の授業を少しは見ていたので,「きっと3年生はやってくれるだろう。」と思ってはいたが,少しの不安もあった。
     文化祭当日,午前中の,芸術鑑賞(ミュージカル)では,仲間を信じ,助け合い協力することの大切さを学んだ。午後は,英語スピーチ発表のあと,いよいよ合唱発表。
     1年生は,初めての文化祭の合唱でどのクラスも緊張して懸命に歌っていた。2年生は,すべてのクラスがとてもまとまりがありバランスのよい合唱で能力の高さを感じた。
     いよいよ3年生。不安はすぐに確信になった。クラスのまとまりはもちろん,全員の合唱に懸ける気持ちが歌にこもっていた。心で歌っていた。会場で聴いていた1・2年生も身動きひとつなく聞き入っていた。3年生の先生たちも,とても満足そうな顔で生徒たちを見ていた。
     3年生は,文化祭を通じて,後輩たちにすばらしい宝物を送ってくれた。1・2年生は,宝物を大切にし,さらに磨き上げていってほしい。(学校長 水野富士夫)

  • 子楽夢(コラム)(光陵だより11月号より)

    公開日
    2011/11/07
    更新日
    2011/11/07

    校長室より

    画像はありません

    ▼私の子どもの頃(今から四十数年前)を思い出してみた。電化製品で家にあったもの は,テレビ(白黒)・冷蔵庫(ドアひとつ)・電話(黒い電話)・洗濯機(脱水機能なし)くらい。▼今は,パソコン・エアコン・電子レンジ・携帯電話などなど,当時では想像もしなかったものが,多くの家庭に当たり前のようにある。▼もっと昔,江戸時代にタイムマシン?で戻って,テレビや電話やパソコンを紹介できたらびっくりするだろう。▼これから五十年後の生活はいったいどうなっているのだろう?車は,すべて電気自動車なのだろうか?運転は全自動なのだろうか?想像するだけでも楽しい。残念ながら私自身は,その様子は見られないが。▼子どもたちの未来は確実に進歩し,明るい。

  • 「笑顔・フレンドシップ」(光陵だより10月号より)

    公開日
    2011/10/03
    更新日
    2011/10/03

    校長室より

    画像はありません

     「また台風が!」9月21日に予定していた本校の体育祭。台風15号が接近していたため延期となった。今年は,修学旅行の前にも台風が近づきヤキモキされられ,体育祭の日も台風・・・。
     台風が去った翌日,22日は,雨も上がり「よし,今日は体育祭ができる!」といつもより早く(6時半過ぎ)学校へ行くと,すでに多くの先生たちが運動場の整備や準備に取りかかっていた。しばらくすると,そこに登校してきた生徒たちも加わり,手際よく準備が行われ,予定より早く完了した。その意気込みが通じ,雲が切れさわやかな秋晴れとなり体育祭が始まった。
     今年の光陵中体育祭スローガンは,「スポーツ&フレンドシップ 団結は力なり」。2学期の始業式の式辞で,生徒たちに「2学期は,クラスの仲間を大切にしよう」と話した。この体育祭でクラスが団結して,仲間の大切さやすばらしさを再確認してくれればと思い競技を見ていた。
     生徒たちは,どの競技にも真剣に最後まで力を抜かずに取り組んでいた。その中で一番印象に残ったのは,生徒たちの「笑顔」だった。それぞれの競技が終わったあと,一位になれなかった子を同じクラスの子がゴールで笑顔で迎え,ハイタッチをして健闘を讃えていた。クラス全員競技の大縄跳びでも,縄を引っかけてしまう子を責めることなく,制限時間まで,声を合わせて跳んでいた。終了の合図と共に笑顔と拍手がどのクラスにもあった。「笑顔・フレンドシップ」光陵の子たちよ,いつまでも持ち続けてほしい。(校長 水野富士夫)

  • 子楽夢(コラム)(光陵だより10月号より)

    公開日
    2011/10/03
    更新日
    2011/10/03

    校長室より

    画像はありません

    ▼「秋の日は,つるべ落とし」この時期になると天気予報やニュースで耳にすることがある。秋になると日没が急速に早まるように感じられることにたとえられる。▼「つるべ(釣瓶)落とし」とは,井戸から水をくみ上げる時に使う桶のことで,その桶が井戸の中に一気に落ちていく様を「つるべ落とし」と言うのだそうである。▼日没が早くなると,学校の最終下校時刻も早まる。十月は,十七時下校。その後はさらに早くなり十六時半下校となっていく。部活動の時間が短くなり,生徒たちも早く帰宅する。「部活動が短くなるから嫌だ」と思う生徒と「早く帰れるからいい」という生徒,様々。家での時間をどう過ごすか。▼「時間は誰にでも平等にある」その使い方が大切である。

  • 「負けて得ること」(光陵だより9月号より)

    公開日
    2011/09/04
    更新日
    2011/09/04

    校長室より

    画像はありません

     夏休み前の土日に,3年生にとって最後の部活動の大会,中総体があった。大会前,光陵中学校の生徒たちや先生も,最後の練習を今まで以上に気合いを入れて行っていた。「いい結果が出てくれれば」と祈っていた。
     大会に入り各部活動とも全力を尽くし戦った。大接戦の末に惜しくも敗れてしまい涙している生徒たちに,「惜しかった,よく頑張った。」としか声をかけることができなかった。
     運動部の大会や文化部のコンクールでは,当然順位がつき「勝ちと負け」がはっきり決まる。どの部活動も優勝や上位大会への出場を目標にして戦っていると思う。しかし,よく考えてみると優勝できるのは,一校(一人)だけ,上位大会へ出場できるのも数校(数人)だけで多くの学校が負けてしまう。負けてしまった時は,悔しさと後悔でいっぱいであるが,その後に冷静になって負けたことの原因を分析し,理解することが大切だと思う。さらにもっと大切なことは,負けた時に「悔しい」と思えるようにそれまでに練習や努力を十分することである。
     2学期は,体育祭や文化祭で他の学級と競い合う機会がある。毎年,クラスでトラブルが起きながら苦労し,みんなで協力して練習を続け当日を迎える。
     当日,優勝できるのは,ひとクラスだけ。惜しくも優勝できなかったクラスは,それまでの苦労や努力が大きければ大きいほど,悔しい気持ち以上にクラスの仲間の大切さや,ありがたさが実感できると思う。
     人生は,負けて得ることの方が多い。価値のある負けを経験できるように,何事にも全力で取り組もう!(学校長 水野富士夫)

  • 子楽夢(コラム:光陵だより9月号より)

    公開日
    2011/09/04
    更新日
    2011/09/04

    校長室より

    画像はありません

    先日,ある会社の役員の方とお話をする機会があった。▼新入社員の研修でどんなことに重点を置くのかと聞いてみた。それは,「挨拶・時間・掃除」だそうである。▼「挨拶」は,人と人とがコミュニケーションを取る第一歩であり,お客様や社員同士の人間関係がうまくできる。また,人の気持ちを理解できていれば「ありがとう」や「ごめんなさい」の言葉が素直に言える。▼「時間」は,時間がきちんと守れる人。これは,社会生活をする上でとても重要なこと,お客様を待たせるなんてもっての他。▼「掃除」は,自分の机の上の整理整頓,掃除ができない人が,効率よく仕事ができるはずがない。この三点が人材作りの重点だそうである。▼毎日の学校生活でも全く同じことを日々生徒たちに指導している。

  • 「 雨にも負けず 」(光陵だより7月号より)

    公開日
    2011/07/03
    更新日
    2011/07/03

    校長室より

    画像はありません

     まだ,初夏だというのに5月の末に台風2号が発生し,日本に接近してきた。「まあ,きっと影響はないだろう。」と思っていたら,どんどん東海地方に近づいて,修学旅行・野外活動の出発日と重なる心配が出てきた。祈る気持ちで台風情報を毎日見ていたら,幸いにも前日までに通り過ぎていってくれた。
     3年生の修学旅行は,東日本大震災の影響で3月に急遽,関東方面から神戸・大阪方面に行き先を変更した。生徒たちには残念な思いもあったかもしれないが,初日に淡路島行く途中,バスの中からユニバーサルスタジオが見えた時の生徒たちの歓声を聞き,修学旅行を楽しみにしていたことがわかり安心した。
     3日間の修学旅行期間で3年生のすばらしさを数多く見ることができた。みんなで仲良く協力できたことはもちろん,一番感心したのは,時間を見事に守れたことである。各場所への集合時間はもちろん,食事や見学などの時間も。「時間を守る」ことは,社会に出て最も基本的なマナーのひとつであると思う。修学旅行での大きな成果だと思う。
     2年生は,今年は佐久島での野外活動となった。初日は,好天に恵まれたが,2日目から雨。しかも,かなりの雨だった。しかし,予定していた日程をすべてこなすことができた。野外活動から帰ってからお世話になった民宿の代表の方から「雨にもかかわらず生徒が,嫌な顔ひとつせず,楽しんでいた姿を見てとても感動しました。」と電話をいただいた。
     今回の体験を通して,またひとつ光陵の生徒がステップアップできたと思う。
    (学校長 水野富士夫)

  • 子楽夢(コラム:光陵だより7月号より)

    公開日
    2011/07/03
    更新日
    2011/07/03

    校長室より

    画像はありません

     「夏至」▼六月二十二日は,「夏至(げし)」。一年で一番昼間の時間が長い日である。朝は,四時過ぎから明るくなり,夜は午後七時を過ぎてもまだ明るい。▼子供の頃,「昼間が一番長いのに,なんで夏至の日が一年で一番暑い日にならないのか?」と疑問に思っていた。夏至の太陽の日差しが,日本の厳しい暑さをもたらすのは,一ヶ月近く後になると言うことだ。また今年も猛暑となるのだろうか?▼どんなことでも,何かをしてすぐに効果や成果が現れることは少ない。日々努力を続けていると必ず,「徐々に」「ある日突然」成長や進歩を実感する時が来る。それを楽しみにし,信じているから努力をする。子どもたちもそうである。どの子にも必ず,成長・進歩がある。

  • 「 自己ベストを出す 」(光陵だより5月号より)

    公開日
    2011/05/30
    更新日
    2011/05/30

    校長室より

    画像はありません

     光陵中学校は,5月の末にある瀬戸・尾張旭中学校陸上競技大会に毎年参加している。本校には,陸上部はないので希望者を募り練習をし,選手を決定して参加している。ゴールデンウィーク明けから,部活動終了後に短い時間であるが,生徒たちがそれぞれの種目練習に励んでいる。途中に中間テストもあり部活動の停止期間も黙々と練習を続けている。
     陸上競技は,他の選手と競争して順位を決めるものであるが,光陵の生徒たちには,大会前にこう伝えたい「1位を目標に頑張ることも大切だが,一番大切なことは,自己ベストを出すこと。自己ベストとは,自己最高記録を出すことと,たとえ記録が出ないにしても最後まで全力を出し切ることだ」と。競技が始まって,もしも,自分が最下位だったとしても自己ベストを出すために最後まで走りきってほしい。最下位が「カッコ悪い」からと,力を抜いてあきらめる方がもっとカッコ悪い。
     毎日の学校生活でも同じような場面がたくさんある。「かっこ悪い」と思うのは,自分と他の人を比べているからそう思ってしまうのである。大切なのは,自分自身がどれだけ成長できたか,努力できたかを自分で実感できることである。順位は,あまり関係ない。たとえ順位が最下位だったとしても,自己ベストが出せていれば,成長できていれば,すばらしいことである。その積み重ねをしていけば,力と自信がついてくると思う。いつかは「一位」が見えてくるようにもなる。
    「光陵中の生徒たち,自己ベストを出し,自分自身の成長をほめよう」
    (学校長 水野富士夫)