学校日記

「 自己ベストを出す 」(光陵だより5月号より)

公開日
2011/05/30
更新日
2011/05/30

校長室より

 光陵中学校は,5月の末にある瀬戸・尾張旭中学校陸上競技大会に毎年参加している。本校には,陸上部はないので希望者を募り練習をし,選手を決定して参加している。ゴールデンウィーク明けから,部活動終了後に短い時間であるが,生徒たちがそれぞれの種目練習に励んでいる。途中に中間テストもあり部活動の停止期間も黙々と練習を続けている。
 陸上競技は,他の選手と競争して順位を決めるものであるが,光陵の生徒たちには,大会前にこう伝えたい「1位を目標に頑張ることも大切だが,一番大切なことは,自己ベストを出すこと。自己ベストとは,自己最高記録を出すことと,たとえ記録が出ないにしても最後まで全力を出し切ることだ」と。競技が始まって,もしも,自分が最下位だったとしても自己ベストを出すために最後まで走りきってほしい。最下位が「カッコ悪い」からと,力を抜いてあきらめる方がもっとカッコ悪い。
 毎日の学校生活でも同じような場面がたくさんある。「かっこ悪い」と思うのは,自分と他の人を比べているからそう思ってしまうのである。大切なのは,自分自身がどれだけ成長できたか,努力できたかを自分で実感できることである。順位は,あまり関係ない。たとえ順位が最下位だったとしても,自己ベストが出せていれば,成長できていれば,すばらしいことである。その積み重ねをしていけば,力と自信がついてくると思う。いつかは「一位」が見えてくるようにもなる。
「光陵中の生徒たち,自己ベストを出し,自分自身の成長をほめよう」
(学校長 水野富士夫)