学校日記

「願いは叶う」(光陵だより6月号)

公開日
2012/06/08
更新日
2012/06/08

校長室より

 5月21日,東海地方では932年ぶり(平安時代以来)の金環日食を見ることができると新聞やテレビでかなり前から報道されていた。今回を逃すと東京では300年後,東海地方でも29年後にしか見られない。何とか見てみたいと思ったが,前日の天気予報は「曇り」で,当日朝起きてみると,やはり太陽は薄雲に隠れていた。「やっぱりだめか」と思い家を出て学校へ向かうと,だんだん雲が切れて太陽が顔を出した。学校へ着くと何人かの先生たちが中庭で金環日食の観測をすでにしていた。理科の先生は,天体望遠鏡を用意して本格的な観測態勢。それまで太陽を覆っていた雲も切れ,しばしの天体ショーを早く登校してきた生徒たちと共に楽しんだ。きっと,早朝から学校へ来て天体望遠鏡をセットした先生の願いが天に届いたのかもしれない。
 先日,野球部の試合を見に行った。「まさかこんなことが」と思う試合だった。最終回まで3点リードして,相手の攻撃。満塁・ツーアウト・ツーストライク。あと1球で試合終了のはずだったが,まさかの満塁ホームランを打たれ逆転負け。野球部の生徒にとっては悪夢のような負けだったと思う。残念な負けから生徒たちにぜひ学んで欲しい。最後まで諦めずに頑張れば,いつか願いが叶う,何かが起こることがあると。昨年の女子サッカーワールドカップで優勝した時に澤選手も「願いは必ずいつか叶う」と言っていた。しかし,忘れてはいけないことは,願いを叶えるためには,地道な努力と決して諦めない強い精神力が必要だと言うことも。「願いは必ず叶う。それを信じて」
 学校長 水野富士夫