学校日記

「3年生からの贈り物」(光陵だより11月号より)

公開日
2011/11/07
更新日
2011/11/07

校長室より

 「今日の合唱を聴いていて,1年生・2年生の頃の文化祭が思い出だされ,涙が出てきて・・。」と文化祭が終わったあと3年生の先生が私に話してくれた。 体育祭もそうだが文化祭は,3年生にとって中学校生活最後の学校行事。光陵中学校の最上級生としての姿を後輩たちに見せる場でもある。
 文化祭の前日,生徒会役員の認証式があり,式のあと全校生徒の前で「3年生は,明日の文化祭の合唱で後輩たちに宝物を送ってほしい。」と話した。事前の学年合唱練習や音楽の授業を少しは見ていたので,「きっと3年生はやってくれるだろう。」と思ってはいたが,少しの不安もあった。
 文化祭当日,午前中の,芸術鑑賞(ミュージカル)では,仲間を信じ,助け合い協力することの大切さを学んだ。午後は,英語スピーチ発表のあと,いよいよ合唱発表。
 1年生は,初めての文化祭の合唱でどのクラスも緊張して懸命に歌っていた。2年生は,すべてのクラスがとてもまとまりがありバランスのよい合唱で能力の高さを感じた。
 いよいよ3年生。不安はすぐに確信になった。クラスのまとまりはもちろん,全員の合唱に懸ける気持ちが歌にこもっていた。心で歌っていた。会場で聴いていた1・2年生も身動きひとつなく聞き入っていた。3年生の先生たちも,とても満足そうな顔で生徒たちを見ていた。
 3年生は,文化祭を通じて,後輩たちにすばらしい宝物を送ってくれた。1・2年生は,宝物を大切にし,さらに磨き上げていってほしい。(学校長 水野富士夫)