全校集会
- 公開日
- 2018/12/03
- 更新日
- 2018/12/03
校長室より
12月3日(月)の朝,全校集会を開きました。
まず,11月に行われたまるっと・せとっ子・フェスタの中の,美術関係の作品展の入賞者の伝達表彰をしました。その後,11月の善行賞の授与をしました。
校長講話では,明日から人権週間が始まることを受け,以下のような話をしました。
「来週の月曜日12月10日は,世界人権デーです。戦後,1948年の12月10日に,国際連合で世界人権宣言が採択されたことを記念して設けられました。この世界人権デーまでの1週間,つまり,4日から10日までの1週間を,人権週間とすると定められています。
水野中学校では,今日から始まる今週を,『水中(みずちゅう)人権週間』として,人権について学び,考える機会にしています。
人権というものは,何だかわかりますか。小学校でも勉強したはずなので,だれもが聞いたことのある言葉だと思います。社会の教科書には,『人権とは,誰もが平等に,生まれながらに持っている権利』と書かれています。
人権の大切さが話題になる時,その反対側によく位置づけられるのが,『いじめ』です。
いじめがいけないことだとは,誰もが知っていると思います。いじめはいいことだと思っている人は,世の中に一人もいないでしょう。しかし,いじめはいっこうになくなりません。
日本では,『いじめ防止対策推進法』という法律がつくられ,法律でいじめを禁止しています。このなかで,いじめは,このように定義されています。
『いじめとは,児童生徒に対して,当該児童生徒が在籍する学校に在籍している当該児童生徒と一定の人的関係のある他の児童生徒が行う,心理的または物理的な影響を与える行為であって,当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているものをいう』
言葉としては難しく感じてしまうかもしれませんが,知っている人にされたことで,嫌な思いをさせたということはすべていじめになるということです。
人をたたく,蹴る,物を隠す,物を壊す,人のものに落書きをする,悪口を言う,悪口をSNSに載せる,集団で無視をする,仲間外れにするというような行為は,すべていじめです。
ある県のホームページに載っていた,人権に関して書いた小学生の詩を紹介します。
「からかわれたら
誰だった嫌やん
『あの子は大丈夫』って
何いってるん?
『これくらい』って
やられるほうには
『こんなにも』かもしれやんで
たたかれたら
誰だって痛いやん
『だって笑ってる』って
心は泣いているかもしれんやん
自分やったら嫌やろ?
もう,やめときよ」
いじめかいじめでないかは,自分がされたら嫌だ思うかどうかで判断してください。自分がされたら嫌だと思うことは,相手にもしない。こういうことをみんなで気をつけて生活していきましょう。そして,みんなでいじめのない学校にしていきましょう」
その後,生徒会の執行部の生徒が,生徒会で取り組む,「水中人権週間」の取り組みについて寸劇を交えて紹介をしました。
全校で,この機会に,人権やいじめについて,考えていきたいと思います。