学校日記

カウンセラーの窓(光陵だより5月号より)

公開日
2011/05/30
更新日
2011/05/30

サポートセンター・カウンセラー

こんにちは!スクールカウンセラーの永田です。
皆さんはカウンセリングというとどんなイメージをもつでしょうか?悩みを相談する場ということはなんとなくわかっても,相談したらその場でパッと解決してくれるのではとか,逆に叱られるんじゃないかなどと想像するひともいるかもしれませんね。
では実際はいうと,すぐ答えを出したり,相談しに来たひとのことをとがめたりすることはありません。まずそのひとの話をじっくり聞きます。それはそのひとが何で困っているか,今どういう気持ちなのか,どうしたいと思っているかなどをできる限りわかろうとするためです。そのうえでカウンセラーはそのこころの重荷を少しでも軽くするためにできることをいっしょに考えたり,時にはアドバイスをしたりするのです。
そうやってしっかり話を聞いていくので1回だけでなく,何回か続けて会って話をしていくことが多くなります。相談するひとも,次の回までにいろいろ考えたり,そのことについて話したりすることで思いもよらなかったことに気づいたりします。カウンセリングを続けることで,そういうこころの変化も起きてくるのです。
またなかには話すのが苦手だったり,1対1だと緊張してしまうひともいると思います。そういうひとには,絵を描いたりする描画療法や,雑誌を切り抜いて貼り絵の作品を作るコラージュ療法,砂の入った箱の中におもちゃを置いて作品にする箱庭療法などもあります。作品を作ることは自己表現のひとつですので,それによってこころの変化を促すことができるのです。
誰にも相談できず,一人で悩みを抱え込むのは苦しいし,辛いことですよね。そういう時,少しでも皆さんの力になれたらと思っています。また光陵中には箱庭の道具や人形が揃っていますので,興味のある人は気軽に見に来てくださいね。
(スクールカウンセラー 永田美恵子)