ルビコン川って?
- 公開日
- 2014/09/06
- 更新日
- 2014/09/06
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体育祭が近づき、運動場から応援歌が聞こえてくることが多くなりました。
南中の応援歌の1番は、次のとおりです。
輝く光 あふるる命
みどりの風に へんぽんと
ルビコン川に 映えしごと
わが旗かざせ 若いかいなに
高し 高し 南中の意気
南 南 南 南 南山
61年前に当時の校長先生が作詞して、音楽の先生が作曲をしました。南中生に61年間歌い継がれてきた、伝統のある歌です。
歌詞に「ルビコン川」が出てきます。応援歌に歌われているルビコン川について、知っている方は卒業生の中にもそんなに多くないと思います。どこの川のことだと思いますか。
「ルビコン川」とは、イタリア北部を流れる川の名前です。
なぜ、そんな遠くにある川の名前が、南山中学校の応援歌で歌われているのか不思議です。調べていくと、この応援歌を作詞した村瀬校長先生の熱い思いがこの歌に込められていることが分かります。
この川は、2000年ほど前のローマ帝国ができる少し前、2つの国の国境になっていたそうです。ルビコン川の南にはイタリア共和国、北にはその植民地のような国がありました。その植民地のような国の軍隊がルビコン川を渡ると、反逆と見られて、強いイタリア共和国の軍隊に攻撃されてあっけなく負けてしまうので、ルビコン川を渡ることはありませんでした。
そんな中、有名なカエサル(シーザー)という将軍が、自分の軍隊を引き連れて「賽は投げられた」という号令を発して、決死の覚悟でルビコン川を越えてイタリア共和国に攻め込み、勝利を収めるという出来事が起こりました。このことから、「ルビコン川を渡る」とか、「ルビコン川を越える」という言葉は、自分の運命を決めて後戻りできないような、重大な決断と行動をすることのたとえとして、世界の人たちに使われるようになったということです。
南中応援歌の「ルビコン川に映えしごと わが旗かざせ 若きかいなに」とは、「ルビコン川の川面に映るように 若い腕で自分たちの旗をかざそう」という決死の覚悟で全力を出していこうという、勇気ある決意を促す応援歌であったのです。
体育祭だけでなく、部活動の応援歌としても歌ってほしいと思います。(ソフト部の応援ではよく歌われます) 応援歌のある中学校は少ないです。南山中学校は伝統校です。