学校日記

朝の読み語り(6年1組)

公開日
2013/07/16
更新日
2013/07/16

図書ボランティアより

 7月16日(火)、図書ボランティアの袴田さん、三井さん2名が来校され、たんぽぽ組と6年生の教室で「朝の読み語り」をしてくださいました。
 今回は6年1組(担任:洞口教諭)で行われた三井さんの読み語りのようすを紹介させていただきます。
 三井さんが読んでくださったのは、狂言絵本「うそなき」(作:内山麟太郎 絵:マスリラ)です。
 6年生は国語の単元「伝統文化を楽しもう」で、狂言「柿山伏」にふれ、独特の言い回しや表現方法など、狂言の世界を音声教材や写真で学習したばかりです。
 さて、絵本「うそなき」は、狂言の「墨塗(すみぬり)」を現代風にわかりやすくアレンジした物語です。

 都での滞在が長引いていた地方大名が、殿のはからいでようやく国へ帰ることになりました。そこで都で出会った女性の家に太郎冠者をつれて別れを告げに行くと、女性は悲しげに泣き始めます。
 女性の涙を不審に思った太郎冠者は、女性の後ろに水の入った茶碗(ちゃわん)があることに気がつきます。機転を利かせた太郎冠者は、そっと水と墨を入れ替えてしまいます・・・

 “ だましたつもりが、だまされて ” 結末はよくある昼メロのような泥沼状態には当然ならず、女性のしたたかさに興ざめしていく大名、本性を露見されて開きなってしまう女性、それに巻き込まれてしまう太郎冠者・・お互いのこっけいな姿に笑い転げる3人の姿がありました。

 読み語りを始める前に「女の子は気をつけて聞いてね!」といった図書ボランティアの三井さん(この方も女性)の一言と、狂言を学習したての6年生対象にこの絵本をチョイスしたセンスに、私は脱帽したのでありました。