災害用の備蓄食料とその準備の大切さについて
- 公開日
- 2025/02/28
- 更新日
- 2025/02/28
つながる食育
本日の給食メニューは、「とりめし、コロッケ、小松菜のねりごまサラダ、米粉のワッフル、牛乳」でした。とりめしは、アルファ化米を使用した炊き込みごはんでした。そのアルファ化米について、給食時に放送で話がありましたが、時間の関係から短い内容でしたので、詳細については、こちらでお伝えします。以下、瀬戸市役所危機管理課の方からの内容になります。
2月28日(金)今日は、災害用の備蓄食料とその準備の大切さについて,瀬戸市役所危機管理課の方から教えていただきます。
みなさんが今食べている、「とりめし」は、普通のお米で作ったものではありません、アルファ化米という特殊なお米を使って作りました。
アルファ化米は、元はみなさんの家にもある普通のお米と一緒ですが、炊いた後に熱風で急速乾燥させ水分を抜くことで腐りにくくした特殊なお米です。
アルファ化米は長期間の保存が可能で、水かお湯を入れるだけで食べられるようになることから、災害用の備蓄食料として活用されています。
みなさんの学校の倉庫にも災害時に備えてアルファ化米が保管されており、消費期限を迎える前に交換しています。
今日食べてもらっているアルファ化米は、食料を無駄にしないように交換したアルファ化米で消費期限前のものを活用しています。
今回は、学校給食センターで働く方々が工夫して調理してくださり、温かく、おいしく食べることができますが、水で作ればもちろん冷たいご飯ができあがりますし、災害時に配られる食料がみなさんの好きな味付けとは限りません。そこで、災害時に必要なものを自分たちで準備する、家庭内備蓄が大切になります。
家庭内備蓄の方法は大きく分けて2つあります。
1つ目は、ローリングストックと言われる方法です。普段みなさんがスーパーで買い物している食料品は、冷蔵庫などで保管していると思います。普段の食事用食料を多めに買い、「使ったら補充する」を繰り返すことで立派な備蓄食料になります。これをローリングストックと言います。
2つ目は、本日紹介したような専用の非常食を備蓄することです。備蓄する物の種類は各家庭でそれぞれ違います。赤ちゃんがいる家庭では、ミルクの準備が必要ですし、飲み込む力が弱くなる高齢者は、飲み込みやすいおかゆの様なレトルトご飯を準備する必要があります。食物アレルギーがある方は非常食を選ぶときにアレルゲンが含まれていないか注意が必要です。
また、本日紹介したアルファ化米をはじめ、災害時の食事は炭水化物が多くなり、栄養が偏りがちです。タンパク質を補給するために肉類、魚介類の缶詰も一緒に準備したり、ビタミンや食物繊維を補給するために、ジャガイモやかぼちゃなどの日持ちする野菜なども準備できたりするとよいですね。
非常食にも様々種類があるので、それぞれ事情に合った準備ができるよう、家族で話し合ったり、近くのホームセンターで実際に商品を見てみたりするのも参考になります。
今日、紹介したのは食料についてですが、他にも、持病がある方はお薬が必要ですし、トイレが壊れて使えなければその準備も必要です。生活に欠かせない備蓄品はいろいろあります。
いつ起こるかわからない災害に備えて、是非家の人と今日のこの話をしてください。これで災害時の食事について話を終わります。