学校日記

子楽夢(コラム) 〜光陵だより2月号〜

公開日
2011/02/09
更新日
2011/02/09

校長室より

 先日,「卒業」という映画を四十年ぶりに観た。ダスティンホフマンとキャサリンロスのラブストーリーだ。サイモン&ガーファンクルの素敵なBGM(サウンドオブサイレンス等)を口ずさみながら,大いなる感動を持って劇場を後にしたことを今でも覚えている。▼結婚式場から花嫁を奪い取り,バスに乗るラストシーンに拍手を送った。あれから四十年。「あの感動を再び」と観てみたのだが,どうもおかしい。感動がない。▼考えてみるに,あの時は若い二人側の立場で観ていたが,今回はどうも親側の立場で観たようだ。結婚式を無茶苦茶にした主人公の青年に対して無性に腹が立った。「あんなに楽しみにしていたのに,こんな映画だったのか???」▼年をとって感性が錆びたのか?否。人生経験を通しての成長と思いたい。