卒業式式辞
- 公開日
- 2014/03/06
- 更新日
- 2014/03/06
校長室より
3月にはいり、入学の時から私たちをずっと励まし続けてくれた根性松は寒風吹きすさぶ冬を乗り切り、新芽を出す兆しが見えてまいりました。校庭の天然記念物マメナシは、昨年春と秋の二度も咲いたので今年咲くか心配をしていましたが、蕾をつけ、少しずつふくらんできています。生命の息吹を感じるこのよき日に、平成25年度、瀬戸市立水無瀬中学校、第67回卒業証書授与式を挙行いたしましたところ、瀬戸市交流活力部次長兼産業課長、長谷川利忠様、瀬戸市教育委員会教育委員、松本恵美子様をはじめ、地元の学校、園の先生方、また水無瀬の地域の皆さま、ご多用の中、ご臨席賜りまして厚く御礼申し上げます。誠に、ありがとうございます。
そして、保護者の皆様に置かれましては、これまでどんなときも、暖かくお子さまを見守られ、本日の卒業を迎えられたお喜びはひとしおではないでしょうか。誠に、おめでとうございます。
さて、卒業生のみなさん、あらためて、ご卒業おめでとうございます。先ほど卒業生192名ひとりひとりに卒業証書をお渡ししました。卒業証書を受け取られた皆さんの顔には、中学校生活を立派に成し遂げた満足感と次への希望で、輝いて見えました。
私が、みなさんが成長する中で感動したことを一つだけお話しします。
まず、これをお聴きください。
(録音)
どう感じたでしょうか。私は、本音のあいさつだと感じました。朝、私とみなさんと出会う、私はみなさんが登校してきたことを認める、そして、みなさんも私が校門に立っていることを認める、お互いに認め合うそんなあいさつだと思います。全校集会での気持ちのよいあいさつ、これも感動です。部活動での力強いあいさつ、これも感動です。しかし、集団で行うあいさつは、必ずしも一人一人を成長させているとは限りません。もしも集団が異なっていたら、あるいは、一人になったら果たしてそのあいさつはできるのでしょうか。できない人もいます。しかし、この録音でのみなさんから返ってくるあいさつは決して強制ではなく、どれも本音のあいさつです。心からのあいさつが返って来るのです。元気な時には元気よく、風邪気味の時はそれなりに、何かいやなことがあった時は、頭を下げるだけ。その素直なあいさつがとてもうれしいのです。そして、頭を下げるだけだった子が徐々に大きな声が出るようになると、この子も成長してきたんだとうれしさと頼もしさを感じます。私は、みなさんとあいさつをしていていつもびんびん感動していました。
在校生のみなさん、卒業生の成長ぶりを見、それをまねる。そして、まねるうちに本物になってくる。これが伝統というものです。卒業生のみなさんが築き上げてきた水無瀬の伝統を受け継ぎ、さらに磨きをかけてください。
最後になりましたが、本校に寄せられました、保護者の方々のご協力と地域の方々のご支援にお礼を申し上げ、式辞といたします。
平成26年3月6日
瀬戸市立水無瀬中学校長 浅井大司