学校日記

2学期始業式式辞

公開日
2013/09/02
更新日
2013/09/02

校長室より

 みなさんの元気な顔を見るこができとてもうれしく思います。1学期の終業式にお話しした「命を大切に」できましたね。「生きていて当たり前」「死ぬ訳がない」と思っている人もいるかと思います。しかし、当たり前ではない世の中です。8月末の四日市市の中学3年生の女子生徒が殺害された事件には本当にびっくりしました。四日市市が瀬戸市であっても、中学3年生が2年生、1年生であっても、女子生徒が男子生徒であっても全く不思議ではありません。そうなるとみなさんにこの事件が起きていてもおかしくないのです。また、ゲリラ豪雨で家を流されて命を落としてもおかしくないのです。高速道路で事故に巻き込まれてもおかしくないのです。改めて命の大切さを痛感しました。
 さて、みなさんにとって夏休みはどうだったでしょうか。今から夏休みの思い出を30秒で話してもらいます。初めの30秒で何を話すか考えてください。次の30秒で話すペアを見つけてください。ペアが見つからない人は立っても構いません。先生でもいいですよ。ペアが見つかっても話を始めないでください。合図をするのでその合図で夏休みの思い出を30秒で話してください。続いて交代して30秒で夏休みの思い出を聞いてください。
 それでは何を話すか考えてください。
 30秒たったのでペアを見つけてください。
 一人の人が話してください。
 交代して話してください。
 終了です。
 振り返ってみましょう。ポイントは2つあります。まず、ペアが決まったかどうかです。次にそのペアの話を聞くことができたかどうかです。2学期はこんな力をつけて欲しいと考えています。すなわち、「話し相手を見つける力」と「人の話を聞く力」です。
 困っていたら誰かに話しかけることができるといいですね。「ちっと体調が悪いんだ」とか、学習で「ここわからないんだ。」などです。そして、アドバイスしたり、誰かに働きかけたりできるといいのですがそこまでする必要はありません。その話を聞けばいいのです。これを「聞き合い」と言います。1学期よりちょっとレベルが上がってきました。2学期のは体育祭と文化祭の大きな行事があります。練習の途中で困ったことが必ず起きます。その時、解決するために必要な力は話し相手を見つける力と聞く力です。すなわち「聞き合う」ことです。体育祭や合唱コンクールで優勝することはとてもうれしいことです。しかし、「聞き合う」ことができるようになった方が将来のことを考えるとずっとうれしいことです。「聞き合う力」役に立ちますよ。
                              平成25年9月2日
                          水無瀬中学校長 浅井 大司