学校日記

修了式式辞

公開日
2013/03/22
更新日
2013/03/22

校長室より

 今日で1年が終わり、4月からは、1年生は2年生、2年生は3年生に進級します。この1年間、何が、どれだけ成長したか振り返ってみたいと思います。
 私が、永い教員生活の中で、最高に感動したことが2つあります。1つは、全校集会でもお話しした卒業生を送る会です。インフルエンザが流行したため、生徒会役員や議員、室長さんが欠席する中、整然と運営ができました。中には当日、急な欠席で自分の役割が変わった人もいたと聞きます。また、1年C組が学級閉鎖する中、すばらしい合唱を聴かせていただきました。もしも1年C組がいればもっとすばらしい合唱になったことでしょう。しかし、合唱の上手、下手よりも「卒業生に感謝しよう」という気持ちがひしひしと伝わって来ました。終わった後、体育館から出て行く卒業生の目に涙があふれていたことでよくわかりました。こんな気持ちのこもった卒業生を送る会は始めてでした。人の気持ちがわかり、人を感動させようとすることができるようになった証拠だと思います。
 2つめは、避難訓練です。予告して避難訓練をした時は「おはし」を完璧に守って避難することができました。抜き打ちでやったときは確かに一瞬声が出ました。しかし、先生が「静かに」と注意するとすぐに静かになりました。おそらく本当に地震や火災が発生したときも声が出るでしょう。しかし、その後どうするかによって命が助かるかどうかがきまります。命に関わるときは先生の指示に従う姿勢が身に付いたことでしょう。命の大切さがわかり、自分たちで命を守ろうとすることができた証拠だと思います。
 しかし、みなさんは、確かにがんばることはがんばったけれど「すごいことをした」という感じではないと思います。「当たり前のように卒業生を送る会をして、当たり前のように避難訓練をした。」そんな気持ちではないでしょうか。そこが、私は「すごい」と思うのです。どこの中学校の先生が見てもすごい卒業生を送る会であり、すごい避難訓練なのです。「当たり前のことを当たり前のようにやるとすごいことが起きる」と私はいつも言っていますが、まさにこのことなのです。これがみなさんの1年間の成長だと私は確信しています。今から校歌を歌います。当たり前のように歌って、すごい校歌を聞かせてください。              
                             平成25年3月22日
    水無瀬中学校長 浅井 大司