学校日記

避難訓練によせて

公開日
2012/11/13
更新日
2012/11/13

校長室より

 避難訓練はとても大切な訓練です。昨日の全校集会でも話したように皆さんの命に関わる訓練だからです。4月にも避難訓練を行いました。4月と違う大きなことは1時間目から6時間目のいつ行われるか知らされていないことです。いつ行われるかみんなに知らせずに避難訓練をするのは初めてです。ある意味、挑戦でもあります。
 1時間目から6時間目のどこかで避難訓練が行われるということは、当然、体育の授業もあれば、音楽の授業の可能性もあります。体育館や音楽室から避難する学級もあります。教室からの避難ではないので避難経路が変わってきます。授業をやっている先生も担任の先生とは限りません。先生の指示をしっかり聞くことが大切になってきます。避難訓練をするときの原則「お・は・し」の「し」にあたります。「お・は・し」の「お」や「は」は4月と同じですからできると予想をしていました。挑戦といったのは「し」すなわち「しゃべらない」ができるかどうかです。「真剣に」の「し」とも言えるでしょう。
 さて、私は、南館の北側出口、西の昇降口、運動場の正面の階段の様子を観察していました。本当に真剣に避難する姿を見ることができました。「すばらしい」の一言に尽きます。ただ、忘れてはいけないのが、これだけやっても本当の火事のときには、逃げ遅れて煙にまかれたりけがをしたりすることがあり得るということです。最後には、命を落としてしまうかもしれません。「これでいい」ということはないのです。、
 今日の避難訓練はこれで終わりますが、もしも本当に火事になったらとっさの判断力も必要であるということを覚えておいてください。あらかじめ決められた避難経路で避難していたら急に風向きが変わって煙が流れてくるという場合もあるかもしれません。防火シャッターが故障して閉じたまま開かないという場合もあるかもしれません。そのとき、どの経路に変更して避難するか判断が求められます。避難するときにあわてて大切な物を置いてきた。さて取りに戻るか、あきらめるか。基本は「もどらない」です。しかし、置いてきた大切な物が大切な友達だったらどうでしょう。もちろん基本は「もどらない」です。もどらないならどうするか。これもまた判断です。次回はこの判断も加えた避難訓練を考えたいと思います。