学校日記

2学期始業式

公開日
2012/09/06
更新日
2012/09/06

校長室より

 1・2年生のみなさんの中には、真っ黒に日焼けして一生懸命に部活動をしたぞと言わん場ばかりの表情の人が目立ちますね。3年生は今までの黒さがすっかりと抜けてこの子こんなに白かったんだと驚かされるような子もいます。G組のみなさんは先週から学校に出てきて、せともの祭りの準備をしてもらっていました。それぞれに充実した夏休みを過ごすことができたことと思います。
 さて、話は変わりますが、日本人の死因(死ぬ原因)ランキングを考えてみてください。平成23年度の厚生労働省の調査によると、1位がガン、2位が心疾患、3位が肺炎、4位が脳血管疾患、5位が不慮の事故、6位が老衰、7位が自殺・・・と続きます。しかし、みなさんと同じ10歳代ということに限ると1位が不慮の事故、2位が自殺という順番になります。自殺については1学期の終業式のときにいじめを含めてお話をしましたし、学級でも話を聞いていると思います。どんなにつらくても、苦しくても自らの命を絶つことは絶対にあってはなりません。
 1位の不慮の事故って何があるでしょう。まずは交通事故です。これは毎学期水野臣浩先生が自分の体験をもとに迫力のあるお話をしてくださっています。次に中毒です。中毒というと食中毒とかふぐにあたってとか考えられますが、多いのは薬物による中毒です。これは、3年生に対して愛知県警の方がキャラバンカーに乗って来てお話いただいています。続いて溺死(海や川でおぼれる)、火災、台風や地震などの自然災害が挙げられます。関東大震災が起きた9月1日を防災の日と定めて意識付けがはかられています。今年の防災の日には「釜石の奇跡」というアニメをNHKで放送していたので見た人もいることでしょう。自分が収穫した稲に火をつけて逃げる方向を知らせて人々を津波から救ったという「稲むら火」という読み物教材も小学校で扱われるようになりました。瀬戸市では消防自動車が何十台も出動して市を挙げての防災訓練を水野中学校で行いました。本校も3年前に行いました。また、毎年2回避難訓練を行っています。1回目の避難訓練は一言もしゃべることなくすばらしい避難訓練になったことを覚えていることでしょう。
 2学期の始めにちょっと怖い話をしましたが私はそれだけ命の大切さを訴えたいのです。「死」は、話を聞いたから避けられる、訓練をしたから逃れられるというものではありません。でも、自覚をしないよりもした方が、訓練をしないよりもした方が、準備をしないよりもした方が命が守れるに決まっています。自覚してください、訓練をしてください、準備をしてください。そして、1学期の始業式にもお話しした「生き抜く力」を育んでください。