達成フィードバックと欠如フィードバック
- 公開日
- 2011/03/23
- 更新日
- 2011/03/23
ニュース
『子どもが育つ条件』(柏木恵子)著 〔岩波書店〕刊より
・達成フィードバックとは…
テストで90点取った子どもに対して、
「すごい、90点だよ。よくやった!!」
「90点、こんなにできたの!!」
上記の様に、取れた90点を誉めるやり方=プラスのフィードバック
・欠如フィードバックとは…
テストで90点取った子どもに対して、
「まだ10点足りないぞ!!」
「もっとできなかったの、仕様がないわね!!」
上記の様に、できなかったことを責めるやり方=マイナスのフィードバック
明日、子どもたちは「通知表」を持って帰ります。
保護者の皆さんは、前者を選ばれますか、それとも後者を選ばれますか?
子どもたちは保護者の皆さんの評価をとても気にしています。
個人差はあるでしょうが、「達成フィードバック」を選択された方が、今後、子どもたちは伸びて行く可能性が高くなります。
評定が「3」から「2」に下がった所はできるだけ触れず、もし一つでも「2」から「3」に上がった教科があれば、それを大いに誉めてあげます。
観点別評価が「A」から「B」に下がった所はできるだけ触れず、もし一つでも「B」から「A」に上がった観点があれば、それを大いに誉めてあげます。
「欠如フィードバック」は保護者の皆さんの心の中にしまって、お子さん対しては「達成フィードバック」を心がける。特に、今回、成績が下がってしまったお子さんには、こちらの方が有効ではないでしょうか。
成績が下がって一番落ち込んでいるのは、子どもたち自身です。それに追い打ちをかけるような「欠如フィードバック」だけは、是非、避けていただきたいものです。
明日、お子さんが帰って来た時、先ず「1年間よく頑張ったね」と誉めてあげてください。通知表に並んでいる数字やアルファベットは違っても、一人一人が元気に学校生活を送れたことは、充分に評価に値します。