学校日記

授業の進め方の研修

公開日
2011/12/20
更新日
2011/12/20

はたとうの風

学校の先生は、自分の授業を他の先生たちに見てもらい、アドバイスを受けたり授業の課題を話し合ったりして授業の進め方を研修します(研究授業)。12月に入り、初任者の二人の先生がこの研究授業に臨みました。

2年生の先生は道徳でした。ねらいは、子どもたちに親から授かった『命』の大切さを感じさせ、感謝の気持ちを持たせること。
授業は「ぼくのたんじょう日」という資料を使って進められ、話の中で出てくる「へその緒」や「母子手帳」の実物を提示して、親子のつながりを感じとらせるように工夫しました。

後半、子どもたちは、親さんから書いてもらった自分の誕生時の様子を発表しました。我が子の誕生を喜び、子を愛する親の思いがにこめられている一言一句に、参観した先生たちはみな胸が熱くなりました。※保護者の皆さん、ご協力誠にありがとうございました。

発表を聞いている子どもたちも、(みんな、お父さんやお母さんから大事にされているんだ)と感じたと思います。文を書いてくださったお家の方は、あらためてお子さんの成長について思うことがおありになったのではないでしょうか。

詩を紹介します。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今 おまえが 生まれ
みんな おまえを 見て 笑い
おまえは 泣いて いる

おまえが 逝く時には
おまえが 笑い
みんなが 泣くような

そういう人間に おなりなさい
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


もう一人の3年生の先生は、算数の文章問題を解く授業を公開しました。
正解を出すことだけでなく、解き方や式の説明を他の人に分かりやすく伝えることも授業のめあてに置きました。

国際的な学力調査の結果において、日本の子のウィークポイントとして「説明する」とか「意味づける」力の弱いことがあげられ、新しい学習指導要領では、「考えをまとめ、分かりやすく伝える等の言語活動」が重視されています。

今日の授業では、担任は国語で勉強した接続語を使って、式を説明させていました。このことにより、発表する子も聞く子も互いに分かりよくなりました。

授業後、こうした言語活動の積み上げによって、「自分の考えを、自分の言葉で自信を持って表現できる子」につながることを先生たちで話し合いました。

両授業とも、どの子も熱心に学習に取り組めました。それは、
・授業のねらいがしぼられていた
・子どもの関心を高める教材・教具が工夫されていた
・子どもの考え方に合い、分かりやすい授業の進め方であった
・子ども同士のかかわり合いの場面が多くあった
からだと思います。そして、もう一つ。担任が子どもたちと目を合わせ、よくほめていたからです。

これからも子ども達の成長を願い続け、「学ぶ楽しさ」のある授業をめざします。