「円陣を組む」(光陵だより10月号)
- 公開日
- 2012/11/06
- 更新日
- 2012/11/06
校長室より
9月20日,本校体育祭が好天に恵まれ行われた。開会式で「今年は,光陵中学校創立40周年の節目の年,これまでの光陵の歴史の中で一番盛り上がる体育祭にしよう」と生徒たちに言った。
競技が始まると,どの生徒も勝利を目指して全力で参加し,見ている子たちも必死に応援していた。特に,綱引きの頃からクラス全員が力を合わせて戦う姿がとても微笑ましかった。来賓のある高校の校長先生が「数年前にも光陵の体育祭を見に来たが,生徒たちの取り組む姿が,その当時とはぜんぜん違い感心しました」とお褒めの言葉をいただいた。
午後の部が始まる前の時間を利用して体育祭最大の競技「大縄跳び」の練習が始まった。最後の練習とあって各クラスの大きなかけ声が運動場に響き渡っていた。そして,いよいよ大縄跳びが始まった。今年の1年生は,例年になく上手に跳べるクラスが多く盛り上がった。3年生は,さすがに最上級生らしくどのクラスもとてもまとまりがよく,掛け声もぴったりと揃っていた。息が合えば跳ぶ回数も増え,優勝したクラスは,光陵中の縄跳び記録を見事に更新した。
そんな中,2年生のあるクラスは,競技が始まってもなかなか調子に乗れず苦戦していた。結局,制限時間内に思っていたような回数は跳べずに終わってしまった。しかし,そのクラスは自分たちの座席に戻った後,すぐに全員で「円陣」を組み,次への頑張りを大きな声で掛け合っていた。その円陣は,2年生の他のクラスにも広がっていった。
「仲間の力があれば,苦境も乗り越えられる」
学校長 水野 富士夫