カウンセラーの窓(光陵だより9月号)
- 公開日
- 2012/09/06
- 更新日
- 2012/09/06
サポートセンター・カウンセラー
こんにちは。夏休みは終わりましたが、まだまだ厳しい残暑が続きそうですね。
長い休みが明けたこの時期は、子どもたちの心身は変調しやすく、注意が必要です。休み中は生活のリズムが乱れやすいものです。学校が始まるとそのリズムをすばやく整えていかなければなりませんが、それができない場合、朝なかなか起きられなかったり、授業や勉強に取り組む意欲が低下したりしがちになります。
このような状態が続くと、学校に行きたがらない、体調を崩して休みがちになるなどということがあります。そんな時、生活のリズムを整えられるよう気を配ったり、本人に直接注意したりすることは大切なことですが、それでもなかなか改善しない場合は、無理強いせず見守ることも必要です。親があまり不安や焦りをみせてしまうと、子どもは不安を感じたり、殻に閉じこもったりしてこじらせてしまうこともあります。
こういう場合、朝ちゃんと起きることに関心がいきがちですが、時間にはこだわりすぎず最低限、朝起きて夜寝るというリズムをくずしていないなら大丈夫と考えて、家庭だけで抱えず担任の先生と相談しながら対応を考えていくとよいと思います。2週間ほどたっても変化がなかったら、この状態が長引くことが予想されますので、あせらずじっくりと取り組んでいくことを考えた方がいいでしょう。
このようなことが起きるとはあまり想像したくないかもしれませんが、いざという時の対応の仕方を知っていることで、不安が和らぎ対処しやすくなるのではないかと思います。
また何か不安や心配事があったらどんなことでもかまいませんので、遠慮せずスクールカウンセラーに相談してください。
(スクールカウンセラー 永田美恵子)