修了式
- 公開日
- 2018/03/23
- 更新日
- 2018/03/23
校長室から
3月23日(金),平成29年度の修了式を行いました。
式の前に,平成30年度前期の生徒会役員の認証を行いました。役員に選ばれた生徒たちには,立会演説会で話した公約が実現できるように精一杯がんばってほしいと思います。
修了式の校長講話では,次のような話をしました。
「今年の冬は,『何年かに一度の厳しい寒波』という言葉が飛び交う,とても寒い冬でした。1月下旬には,弁天池が凍るような寒い日が何日も続きました。そんな寒い冬だったので,桜の開花が遅れるかと思われがちですが,日本の各地で,桜が例年よりも早く咲き始めています。弁天池河岸の桜も,間もなく開花しそうです。冬が寒かったのに,なぜ桜の開花が早くなっているのでしょうか。それは,桜は冬が寒いほど早く開花するからです。桜の花は,ある程度の寒さにさらされると開花の準備を始めます。寒さ,暖かさのメリハリが激しいと,早く,きれいな花を咲かせると言われています。
木々は冬の間は成長をとめ,暖かくなると成長を始めます。木々は上に向かって伸びていきますが,横方向にも成長し,幹や枝を段々と太くしていきます。冬の間に成長が止まり,春から夏にかけて太くなるので,幹や枝には『年輪』が刻まれていきます。1年中温暖な熱帯で育つ木は年輪もなく,どんどん太くなっていきます。一方,日本のような四季のある地域で育つ木には,年輪ができます。木としてどちらが丈夫かというと,年輪のある木の方が丈夫なのです。
人の一生も,桜の花や木の年輪と同じようなことが言えるのかもしれません。つらいこと,苦しいこと,たいへんなことは,できれば避けたいものです。しかし,そういう経験は,結果として自分を強くしてくれたり立派にしてくれたりする糧(かて)になります。努力したこと,苦労したことは,決して無駄にはなりません。
間もなく,新しい学年になります。努力すること,苦労することをいとわず,自分の目標に向かってがんばるぞという心構えをもって,4月5日の始業式を迎えてください。」
修了式のあと,生徒は教室に戻りました。まず,今まで使ってきた机やいすを次の新しい学年の教室に運びました。そして,新しい教室で最後の学活をしました。最後の最後に,合唱コンクールで歌った歌をみんなで歌ったり担任の先生にみんなで感謝を述べる学級もありました。
平成29年度が終了いたします。保護者の皆さま,地域の皆さまの今年度中のお力添えに心より感謝申し上げます。