命のビザ(3年道徳)
- 公開日
- 2017/09/28
- 更新日
- 2017/09/29
校長室から
3年生の道徳の副読本「明るい人生」に,杉原千畝さんの話が載っています。
杉原千畝さんは,岐阜県の出身で,第二次世界大戦中,リトアニアの領事館で,ナチスの迫害から逃れてきた人々のために,政府の指示に反して大量のビザを発行し,結果として多くの人の命を救った人です。映画にもなり,勇気ある行動として多くの人に語り継がれています。
今日は,3年生のクラスで,杉原千畝さんのことを題材にした「6千人の命のビザ」という教材で道徳の授業が行われていました。当時がどんな時代であり,杉原さんの役人としての義務と人としての良心との間にどんな葛藤があったか,身にどんな危険が迫っていたのかなどをイメージできなければ,杉原さんの行いがなぜ称賛されるのかを理解することはできません。
「自分も杉原さんのようにする」という生徒も「自分は杉原さんのようにはできない」という生徒も,どれだけ当時の杉原さんの置かれていた状況を踏まえているのかがポイントになります。
道徳の教材としては,指導に工夫が必要であり,生徒の評価の難しい教材だと思います。