お知らせ・学校日記

心温まる出来事をお昼の放送で紹介しました。

公開日
2023/10/16
更新日
2023/10/16

地域とともに・コミュニティスクール

 小学校の校長の渡邊です。少し長くなりますので食べながら聞いてください。

 実は、ある人を探しています。
 それが小学生なのか、中学生なのか、男子なのか、女子なのかも分かりません。
 
 先週の金曜日のことです。
 5年生の家庭科の授業をお手伝いされる地域の方が来校されました。

 すると昇降口にいた人が、「おはようございます!」という気持ちのいいあいさつをした後、「校長先生を訪ねてこられたんですが、良かった案内しますよ。」と声をかけたそうです。

 その地域の方が、「気持ちのいいあいさつと、その優しさに感動しました!」と嬉しそうに話してくれました

 にじの丘の誇りは、「あいさつ、時間、思いやり」ですよね。
 そして、あいさつのレベル5は「+ひとこと」です。
 その人は「おはようございます!」というあいさつだけでなく、「校長室を案内しますよ。」という「+ひとこと」で見事にその人を感動させたんです。

 本当にすごいことだと思います。

 この後、校内を歩きますので、「僕かもしれない」「私かもしれない」という人がいたら教えてください。

 また、先日3年生が「商店街をもっと元気にしよう!」ということで掃除をしたり、歌を歌ったりと活動してきました。

 実は、その日は、将棋の藤井聡太さんが『8冠』といってすごい記録を打ち立てた次の日だったので、4つのテレビ局とたくさんの観光客が来ていました。

 きっといろんなところから「藤井さんが育った瀬戸市ってどんなところだろう。」って来られたと思います。偶然ですが、そんなところで3年生が「商店街を盛り上げよう。」と活動していたわけです。

 校長先生には「その人たちがどう思ったか。」が、なんとなく分かるんです。

 「藤井くんがすごい記録を打ち立てたけど、藤井くんを育てた瀬戸市の商店街を3年生が盛り上げるなんて、もっとすごいね。」
 「軍手をはめて掃除をしたり、かっこいいダンスを踊って盛り上げようとしたりするなど、瀬戸の子ってすごいね!」

 と思ってくれたはずです。3年生の皆さん、ありがとう。
 
 もう1つだけ話をさせてください。

 9月の「せともの祭り」で陶芸部の人たちが自分たちの作品を販売しました。
 その作品を買った人から、こんな手紙が学校に届きました。

 「5月にかわいがっていた犬を病気で亡くし、とっても悲しんでいました。でも、せともの祭りに来て、にじの丘の陶芸部の人が作った作品があまりにも可愛かったので買わせていただきました。その作品を見ながら飼っていた犬を思い出して、毎日ニヤニヤしています。これからもずっと大切にしたいと思います。ありがとうございました。」

 どうやら陶芸部の人たちが作ったのは、粘土を使った作品だけでなく、その人の思い出や笑顔だったのかもしれません。

 この学校には今、1100人の人たちがいます。
 自分は1100人のうちのたった1人と思うかもしれません。

 でも、よく考えてほしいんです。

 昇降口で挨拶をしたたった一人が、地域の人を感動させました。
 作品を作ったたった一人が、犬を亡くして悲しんでいた人を笑顔にしました。

 これを聞いているにじの丘のみなさん。

 みなさん一人一人がこの学校を、そして、この地域を作っているということをどうか忘れないでください。

 長い話を聞いてくれてありがとう!

 これで校長先生の話を終わります。