お知らせ・学校日記

ヘルプマークの放送

公開日
2022/02/07
更新日
2022/02/07

お知らせ

 1月25日と27日したヘルプマークの放送の内容について、うまく伝えられなかったのでその思いも込めて次のような放送をしました。


 小学校校長の渡邊です。
 今日は、みなさんに謝らなければいけないことがあるので、少し聞いてください。

 先週、ヘルプマークを付けている人に席を譲った人がいました。その人の優しい行動は本当に立派で、心から拍手をしたいです。

 ところで謝らなければいけないというのは、先生の話し方が下手だったからです。もしかしたら、「ヘルプマークを付けた人にだけに席を譲ればいい。ヘルプマークを付けた人だけに優しくすればいい。」と思ってしまった人がいたかもしれません。そのように思った人、ごめんなさい。そうじゃないですよね。

 みんなは学校に来たら、ちゃんと自分の机とイスがあり、誰にも邪魔されることなく座ることができます。しかし、朝、バスに乗っている人の中には1日中ずーっと立ちっぱなしで仕事をする人がいるかもしれない。帰りは、立ち仕事を終えて、足がものすごく疲れているかもしれない。
 そんなとき、小学生や中学生のあなたたちから「どうぞ、座ってください。」って言われたらどう思うでしょうか。「ありがとう。嬉しいなぁ。」って言うかもしれない。照れくさくて「いいよ。いいよ。」って笑顔で断られるかもしれない。返ってくる言葉はいろいろでしょうが、その一言でその人の心はぽかぽかと温かくなっていると思います。なによりも勇気を出して「どうぞ、座ってください。」と言えたあなたの心は、もっと温かくなっているのではないでしょうか。

 間違えないでほしいのは、必ず席を譲りなさいと言っている訳ではありません。座っていることがいけないと言っている訳でもありません。でも、ちょっとだけ元気だったら「どうぞ」って言えるときがあってもいいかなと思うんです。人に優しくしてあげるということは、あなたがあなたに対して優しくしてあげることです。
 
 今回はバスでの話ですが、みんなの周りで困っている人、悩んでいる人がいたら、「どうしたの?」って声を掛けてあげる。それが「すごいこと」ではなく、「そんなの普通」とか、「そんなの当たり前」となったら、もっともっとたくさんの笑顔が生まれます。

 校長先生は、みんなに伝える話がもう少し分かりやすくなるよう本を読んだり、他の先生に教えてもらったりして勉強しようと思います。これでお話を終わります。