被害者はもちろん加害者にならないために…
- 公開日
- 2012/08/26
- 更新日
- 2012/08/26
ニュース
ある学者が次の様なことを言っていました。
「人間には『いじめ』の〈本能〉がある。成長と共に〈理性〉が備わると『いじめ』をしなくなる」
とても説得力のある説明だとは思いませんか?
個人差、あるいは男女差がありますので、「絶対的」とは言えません。
入園前(幼稚園や保育園に入る前)から小学校・低学年までの頃に、意味も無く蟻を踏み潰したりした経験はありませんか。
次の子が待っているのが分かっているのに、わざといつまでもブランコを漕ぎ続けたことはありませんか。
ある子がすぐに泣くのを知っていて、何の理由も無いのにその子を叩いたりした覚えはありませんか。
小学校の中学年ぐらいになると、ほとんどの子が上記の様なことをしなくなります。
小学校の高学年ぐらいになると、一部の子を除いて先ずしなくなります。
年齢を重ねるに従って、理性がどんどん備わっていき、悪い行動に歯止めがかかるからだと思います。
逆に考えれば、いつまでも「他人をいじめる行為」を続けている子どもたち(児童・生徒)は、保護者や教員から正しい教育を受けることができず、いつまでも「誰かをいじめたい」という本能に従って生活しているものと想像されます。
「自主性」とか「個性」といった言葉が幅を利かせる様になった頃から、自分勝手でわがままな子どもたち、そして、そのまま成長してしまった大人たちが増えてきた様に感じます。
「いじめをなくそう」と言いながらも、なかなか具体的な手立てが示されません。
先ずは、テレビ番組や漫画などから見直しをしていってはどうでしょうか。
子どもたちに「いじめのヒント」を与えている様なテレビ番組や漫画が一杯あります。
これらの制作(製作)には大人が関わっています。
「視聴率が取れるから」「売れるから」という理由で、そんな番組が、そんな漫画がどんどん増えています。
いじめるという行為は、決して加害者本人だけの問題では無いと思います。
また、その保護者や教員だけの問題でも無いと思います。
子どもたちに最も影響を与える「テレビ」「漫画」「ゲーム」などに適切な規制を掛けない限り、「今の日本からいじめはなくならない」と強く感じています。