『カンピロバクター』にご注意ください!!
- 公開日
- 2012/08/07
- 更新日
- 2012/08/07
ニュース
食中毒を引き起こす微生物というと、ひと昔であれば「サルモネラ属菌」がよく知られていました。その後「O157]が話題になり、最近では「ノロウィルス」をよく耳にします。
「ノロウィルス」による食中毒は、冬場に多発する傾向があるので、特に夏期に警戒が必要な細菌は『カンピロバクター(画像)』になります。
・カンピロバクター… 鶏,牛,豚などの腸管内に存在。生の鶏肉はこの細菌に汚染されていることがある。加熱や乾燥に弱い。
・腸管出血性大腸菌(O157やO111など)… 牛などの腸管内に存在。昨年4月から5月にかけて、焼肉チェーン店が提供したユッケで多数の死者,重症者が出ました。
・サルモネラ属菌… 鶏卵やその加工品(カツ丼,チャーハン,洋菓子など)が原因食品。卵を割り混ぜた後の室温放置や加熱不十分な調理が原因。
・ノロウィルス… カキなどの二枚貝に存在。最近では、感染した調理従事者の手指を介して発症する「二次感染」が増えている。
1つ目の『カンピロバクター』は、この夏、要注意です。屋外バーベキューなどで「鶏肉」を調理する際には、表面だけでなく、肉の中心までよく火を通すことが大切です。
毒性が強いため、ほんの僅かな菌でも、発熱,下痢,腹痛などの「食中毒症状」を引き起こします。
また、稀にギラン・バレー症候群〈急に手や足に力が入らなくなる病気。手足のしびれ感もしばしば伴う。症状は2〜4週以内にピークとなり、その後は改善していく。最も症状がひどい場合には寝たきりになったり、呼吸ができなくなったりすることもある〉といった「神経疾患」を引き起こすこともある様です。
毎日、猛暑が続いています。
先ずは食品(食材)の冷蔵・冷却を確実に行ってください。
調理の前には器具の洗浄や手洗い・消毒を確実に行ってください。
腹痛・下痢の症状がある人は調理を行わない様にしてください。
生や半生で食べるのを避け、十分な加熱処理を行ったものを食べてください。