個人懇談が終わりましたが…
- 公開日
- 2012/06/22
- 更新日
- 2012/06/22
行事
大変にお忙しい中、個人懇談会にお越しいただき、誠にありがとうございました。
お一人当たり10分程度と限られた時間でしたが、何らかの収穫があったものと期待しています。
最近のニュースで気になることがありました。
特に大学を卒業して就職した若者の離職率が非常に高いとか?!
現在では、「誉めて育てる」というのが教育の主流になっています。
記憶間違えで無ければ、今年23・24歳を迎える若者たちが、その始まりではないかと思います。
「誉めて育てる教育」と「離職率」は関係あるのでは…と疑ってしまいます。
教員をはじめ、私たち大人が、誉めることばかりに気を取られていて、叱ることを忘れてきた様に感じます。
職場は学校とは違って厳しい場所です。きちんと仕事ができなければ、先輩や上司から叱られます。
同じ失敗を繰り返せば怒鳴られるかも知れません。
叱られたことの無い若者は、「どうして怒られるんだ」「なぜ誉めて(認めて)くれないんだ」と思うに違いありません。
最近の子どもたちの中には、普通に叱る(少し説教する)だけで「過呼吸」になる子がいます。ひょっとして怒鳴られでもしたら、倒れてしまうかも知れません。
古い考えと一笑に付されるかも知れませんが、大人(社会人)になった時のことを考えると、「叱られる」という体験もやはり必要ではないでしょうか。
人間は誰しも、「厳しい⇒緩い(優しい)」には、簡単に適応できます。反対に、「緩い(優しい)⇒厳しい」への適応は非常に困難です。
今回の懇談では、お子さんの良い所ばかりでなく、直した方が良い点も指摘されたはずです。
是非、担任が「良い所」とお伝えしたことについては、精一杯誉めてあげてください。
逆に、担任が「改善点」としてお伝えしたことについても、忘れずに話していただきたいと思います(必ずしも「叱る」必要はありませんが…)。
「誉める」「叱る」のバランスがうまくいけば、お子さんは更に伸びていくものと思います。また、少々のことではへこたれない、打たれ強い人間になることも…。