長上を敬い、後輩を侮らず
- 公開日
- 2011/12/07
- 更新日
- 2011/12/07
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ある武道の教えに、見出しの様な言葉があります。内容は単純明快です。「年長者を尊敬し、年少者を軽く見ない。」
また、「親しき中にも礼儀あり」という成句は、多くの人たちに知られています。
「親しき中に垣をせよ」と同じ意味で、広辞苑には、「親密過ぎて節度を失うのは不和のもとだから、親密な中にも礼儀を守る様にせよ」との解説が見られます。
少し前から、職員室の扉に、次の様な掲示物が貼られています。
『失礼します。○年○組の○○○○です。○○先生はいらっしゃいますか。』
『失礼します。○年○組の○○○○です。○○先生、お願いします。』
1年生の児童は、余程のことが無い限り職員室へ来ませんが、2年生以上になると、学級担任や教科担任に用事があって…。
絶対数は、まだまだ僅かだと思いますが、掲示物を見ないで言える子も徐々に増えてきています。
名前を呼ばれた時の「はい」という返事は、かなりクラス差があります。学級担任が根気強く指導しているクラスでは、声の大きい小さいはあっても、全員が返事をすることができます。
最近は滅多に聞かなくなったTPO…
・T=time ・P=place ・O=occasion
時,場所,場合に応じた「使い分け」の必要性を教えてくれる言葉です。元々は、「服装の使い分け」から来ている表現ですが、「言葉や態度の使い分け」へも派生しています。
放課などのリラックスした時間帯であれば、大人と子ども、教員と児童の間で、少々のため口は許されるはずです。しかし、それが授業中であれば…。また、場所が職員室へと変われば…。
教科の勉強も重要ですが、将来のことを考えると、「あいさつ」「返事」「言葉遣い」などは、もっと大切だと思います。
中には、2年生の児童でも、TPOがきちんとわきまえられる子がいます。高学年になってもまだできていないと、やはりちょっと恥ずかしいですね。