記事

健全育成を願って!!

公開日
2011/11/30
更新日
2011/11/30

ニュース

 恐らく40代半ば(あるいは前半)までの保護者の皆さんは、特に中学校時代に、かなり厳しい生徒指導を体験されたのではないでしょうか。

 「校区内は私服でもいいが、校区外へ出る時は制服(男子は制帽も)を着用すること」「外出する時は必ず生徒手帳を持って行くこと」「生徒だけでゲームコーナーやボーリング場(当時はカラオケなどありませんでした)へ行ってはいけない」等など。

 頭髪検査や服装検査があり、期限までに短くしなくて学校で髪を切られた方や、長いスカートを短くされた(当時は長いスカートが流行っていました)方もお見えになるかも知れません。

 恐らくノーヘルで自転車に乗っている所を見つかると、学校まで連れて行かれ、何時間も説教されたはずです。

 時代は変わり、保護者の皆さんの考え方も多様化し、上記の様な生徒指導は行われなくなりました。

 もちろん今でも、余りにも奇抜な服装や髪形をしていると、さすがに「相応しくない」ということで、指導が入ると思いますが…。

 昔の小学校がどうだったのか全く分かりませんが、現在の本校を見る限り、「○○してはいけません」という決まりはほとんど見当たりません。

 もちろん、善悪はきちんと教えているつもりですので、善い行いをすれば誉めますし、悪い行いをすれば叱ります。

 また、安全面にも気を付けていますので、危険な行為を見つければ見逃さずに注意しますし、繰り返さない様に話をします。

 では、少し具体的になりますが、子どもたちだけでスーパー(ゲームコーナーを含む)やゲームセンター・ボーリング場・カラオケ等の施設へ行くことについては…。

 「子どもの事を信じていますから大丈夫です」とか「施設にも店員さんがきちんといて、子どもの様子を見てくれるから安全です」と言われる保護者の方々がみえます。

 一方で、「お金遣いが荒くなったり、遊ぶ時間にけじめがつけられなくなったりするので本当は行かせたくありません。でも、友だち付き合いもあるので…。学校で『出入り禁止』と決めてもらえるとありがたいです」と言われる保護者の方々もみえます。

 学校・教員としては、原則、「行って欲しくない」「行かせたくない」という考えがあります。でも、前者の様な考え方も否定することはできません。

 結論としては「中庸」ということになりますでしょうか。

 下校してからの、あるいは休日の話になりますので、基本的には各ご家庭の判断でお決めいただくことだと思います。

 但し、お子さんが「どこへ出かけているのか」「誰と一緒に行動しているのか」「いつ出かけていつ帰ってくるのか」「いくらお金を使っているのか」が分からないという状況は避けたいと思います。

 それぞれのご家庭で計画的に進めてみえるでしょうが、学年が進むにつれて、徐々に幅を広げていくのが理想的だと思います。

 よく言われることですが、「自由」は決して「自由気まま」の意味ではありません。きちんとマナーやルールを守っての「自由」であって欲しいものです。