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子どもの人権 SOSミニレター

公開日
2011/10/24
更新日
2011/10/24

ニュース

 本日(24日)、『子どもの人権 SOSミニレター』を配布します。

 22日(土)付の中日新聞の「社説」欄に、この内容に関する記事が載っていました。

 見出しには「先生、耳を澄ましてね」とありました。どうもこの見出しと内容がしっくりこないと感じました。こちらの読み取る力が無いのでしょうか。

 教員が耳を澄ませて、子どもたちのほんの少しの囁きも聞き洩らさない姿勢は確かに必要だと思います。そして、そこから、子どもたちが抱える悩みや問題点を見つけ、解決に向けて努力していくのが教員の仕事だと思います。

 しかし、21日(金)のHPにも書きました様に、例えば「いじめ」の当事者(特に被害者)は、なかなか教員や親に言い出すことができません。

 また、家庭での「問題」はプライベートな面が強く、たとえ普段よく話をする担任の先生でも、思い切って悩みを打ち明けられないと思います。

 本来は「学校のことであれば教員」に、「家庭のことであれば保護者」に相談するのが筋ですし、そうあって欲しいというのが、教員と保護者の願いです。

 しかし、どうしてもそれができない…という時にために、このSOSミニレターが存在しているのではないでしょうか。

 また、同じ社説欄には、「校長ら責任ある人がレターの意義をきちんと伝えてくれれば、配り方ももっと浸透するのに…という現場教師の不満が今も漏れる」と書かれていましたが、本当にそうなのでしょうか。

 このレターの意義を、管理職等がいちいち説明しないと意義の分からない教員が、果たしているのでしょうか。もしいたとしたら、そちらの方が問題ですね。

 この社説を書かれた方の真意を受け止めていないかも知れませんが、首を傾げずにはいられませんでした。

 この週末、家庭に入り込んだ男が、中学生の男の子に暴行を加え、死に至らしめるという痛ましい事件も起きました。

 この種の事件が繰り返されない様にするためにも、本日配布される『子どもの人権 SOSミニレター』が有効に活用されることを願っています。

 因みに本校では、11月14日(月)から25日(金)にかけて、『あのねタイム(教育相談)』を実施します。今年度からの初の取り組みです。どんなに小さな困った事でも、迷わずに担任に話をして欲しいと思います。もし自分自身に困った事が無い時には、クラスの誰かの、学校の誰かの困っている事でも構いません。