学校日記

読書週間スタート!(11月1日)

公開日
2013/11/04
更新日
2013/11/04

図書ボランティアより

 11月1日(金)から「読書週間」がスタートしました。一人でも多くの子どもたちが読書の楽しさや本の世界を味わってほしいと思います。
 初日となる1日の0時限、図書ボランティアの松田さんが来校されて、6年2組で読み語りをしてくださいました。
 今日の一冊は「ぜつぼうの濁点(だくてん)」(原田 宗典:作  柚木 沙弥郎:絵)です。タイトルからすでに不思議なお話であることがわかります。
 お話の舞台は「ひらがなの王国」。この王国はおだやかで平和なところです。登場人物は、ひらがなの形をそのまま擬人化した変な姿をしています。
 ある日事件が起きます。道ばたにどういうわけか「゛」と濁点だけが置き去りにされていたのです。実はこの濁点は“ぜつぼう”の「せ」に仕える濁点だったのですが、自分が付いていることが原因で絶望するのだと考え、「自分さえいなければ楽になれるのだ」と別れていきます。
 新たなご主人を探すことにした「濁点」でしたが、なかなか引き受けてくれる者はおりません・・・ 

 これは、高学年向きの絵本ですねぇ。特にエンディングもとても意味深に思います。ひょっとすると、“人は、こころの持ち方で「幸福」にも「不幸」にもなれる・・”という作者のメッセージがこめられているのかもしれません。
 大人が読んでもおもしろい絵本「ぜつぼうの濁点」でした!