学校日記

朝の読み語り(7月5日)

公開日
2013/07/05
更新日
2013/07/05

図書ボランティアより

 7月5日(金)の朝、図書ボランティアの牧野さんと松田さんが来校され、6年生に読み語りをしてくださいました。
 今日は6年2組(担任:加藤教諭)の教室で行われた松田さんの読み語りのようすを紹介させていただきます。
 松田さんが選んだ今日の1冊は「かわいそうなぞう」(土家 由岐雄:著, 武部 本一郎 :絵)です。

 舞台は太平洋戦争も末期にさしかかった東京・上野動物園。
 毎日のように空襲を受けていた東京の街。動物園が爆撃されて、凶暴な動物が暴れたり、おりを抜け出したりしたら大変と、職員は毒薬で動物を処分しはじめます。
 賢い三頭の象は、毒薬をいれたエサは食べません。注射を打てば、象の硬い皮膚には刺さりません。やがて、エサを与えず餓死させることに・・・

 松田さんの優しい読み口調が、かえってこのストーリーの悲しみを深くしていき、子どもたちは物語の中へ引き込まれていきました。
 人間たちの争いのために、犠牲になった動物たちの無念を想像すると胸がいたくなります。

 この絵本は、松田さん自身にとっても、子どもの頃に読書感想文の課題として母親に買ってもらった思い出深い1冊なのだそうです。