桜が教えてくれること
- 公開日
- 2013/04/15
- 更新日
- 2013/04/15
校長室から
今年の桜は、3月下旬から開花しはじめ、入学式前にすでに満開をむかえました。
4月15日(月)、そんな桜の木も新緑がまぶしい時期となりました。
私はこの頃になると校庭をまわって、「まだ花は咲いてないかな・・」とさがしてまわります。
今年もありました。ありました。
枝先を見ると、鮮やかなグリーンの葉にまじって数個のピンクの桜の花が・・・・しかも、その花はとても誇らしげに堂々と咲いています。
この時期になると毎年、私はホームページで、この記事を書くようにしています。
どこの学校へ行っても校庭や周囲に桜の木を見かけます。学校に桜の木が植えてあるのは、新年度に満開の時期を迎えて子どもたちの進級にまさに「花を添える」という意味がありますが、桜が校庭に植えてあるのには別の意味があるように感じます。
先週、朝のテレビ番組を見ていたら、小さな男の子がインタビューで「ことしは パンツマンになりたい」とがんばることを話していました。
はじめて、“おむつ”から“パンツ”にかわったこと、言葉をはなせた瞬間、生まれて初めて自転車に乗れた日のこと、親(大人)にとって感激した日のことはわすれません。
人間は生きていく中で、「大きい、小さい」、「早い 遅い」、「長い、短い」、「できる、できない」・・といつしか人と比べてしまいます。また、「小さかったり、遅かったりすること」に焦ったりもします。「大きい、小さい」などは人が勝手に決めた“ものさし”でしかありません。
一つ一つの花にはその生長のスピードがあるように、子どもはその子どもなりに確実に成長しています。
「遅咲き」なんていう言葉は人間がつくったものかもしれません。
今日、撮影した桜の花からは「だいじょうぶ!だいじょうぶ!」という子どもたちへの励ましのメッセージが聞こえてきそうです・・・