マメナシの植樹
- 公開日
- 2013/02/21
- 更新日
- 2013/02/21
校長室から
みなさんは「マメナシ」という木をご存じでしょうか?
マメナシは、三重県から愛知県(尾張東部の丘陵地)の湿地や川沿い、ため池の周辺などに自生する落葉性の小高木です。国外では朝鮮半島中部からベトナム北部、中国大陸南部に分布しています。
※長野県にも自生しているといわれていますが、正式な報告はありません。
マメナシは4月に白い花を咲かせ、花弁は5枚で花柄は長さ1〜2cmです。果実は直径約1cmの球形で、梨(ナシ)をミニチュアにしたような黄褐色に熟しますが、食べてもあまり美味しくありません。
近年、宅地開発によって生育本数が減少して、瀬戸市内でもわずかながら数本が自生しており、市指定の天然記念物にもなっている希少な樹木です。
現在では「せとマメナシ観察会」(以下、マメナシ観察会)が絶滅危惧種のマメナシを保護・観察の活動に取り組まれています。
2月21日(木)、マメナシ観察会より6名が来校されて、6年生児童といっしょにマメナシの苗木をプール南側と体育館北側に一本ずつ植樹してくださいました。
順調に生育して運が良ければ(?)、6年生が卒業するころに美しく、可憐(かれん)な白い花を咲かせてくれるかもしれません。
寒い中、子どもたちに植樹作業を指導してくださったマメナシ観察会のみなさまにこの紙面をかりて感謝申し上げます。