学校日記

カイゼンセミナー (1)

公開日
2012/10/05
更新日
2012/10/05

校長室から

 瀬戸市では、商工会議所がNPO法人アスクネットとともに平成17年度の経済産業省による「地域自律・民間活用型キャリア教育プロジェクト」の委託を受けたのをきっかけに、教育界をはじめ、産業界、保護者など各方面の協力を受けながら「瀬戸キャリア教育推進事業」がスタートしました。
 地場産業など地域全体が、瀬戸市の豊かな発展をめざし将来の担い手である小中学生へ積極的に働きかける活動を展開させているところが瀬戸市のキャリア教育の大きな特色であると思います。現在、この活動は県内の各方面からも注目を集めています。
 「キャリア教育」と聞くと、事業所を訪問して職業体験をしたり、社長の講義を聴いたりするイメージが強いようですが、そうした活動はもちろんのこと、体験型ゲームやワークショップ、勤労生産活動など内容は多方面にわたります。そして、その目的は学校だけでは体験できない、世の中との接点を実感する体験によって「自己理解」、「社会理解」、「自己効力感」を育てることです。簡単に言うと、「社会と自分とのつながりや自分のよさに気づくこと」を目指しています。
 八幡小学校も市内の小学校に先駆けて平成17年度よりキャリア教育に取り組んできました。
 10月5日(金)、河村電器産業の社員のみなさまを講師としてお招きして5年生(1、2組)を対象に、体験型ゲームの「カイゼンセミナー」の授業が行われました。
 事前に子どもたちはグループ編成を行い、それぞれのグループのリーダーが「社長」となり、会社名も考案して当日を迎えました。
 リーダーの名前をうまく取り入れてユニークな会社名を考えたグループもありました。

 カイゼンセミナーの授業は、まず講師のみなさんが勤務している河村電器産業の会社紹介からスタートです。
 子どもたちは、河村電器がブレーカーやホーム分電盤、通信・情報機器を製造している会社であることを知ります。
 教壇に立つのが担任ではなく、自分たちのお兄さんのような年齢の人たちであること、商工会議所のみなさん、さらにはキャリア教育に興味を持つ名古屋女子大学の学生さんまでが授業を参観しているためか、子どもたちはオープニングからいつも以上にハイテンションです。