学校日記

瀬戸の教育市民フォーラム(文化ホール)

公開日
2011/11/13
更新日
2011/11/13

校長室から

 「まるっと せとっ子 フェスタ 2011」の最終日となる13日(日)、文化ホールで「瀬戸の教育市民フォーラム」が開催されました。
 教育委員会表彰が行われた後、小惑星探査機「はやぶさ」に関連した講演会が行われました。(講演中は撮影禁止でしたので、写真はアップできません)
 最初にK.I.T.虎ノ門大学院の三谷 宏治 教授によるレクチャーが行われました。大きなバルーンやロケット型風船を飛ばしながら「はやぶさ」のすごさや宇宙の不思議を子どもたちにもわかりやすく、楽しく解説してくださいました。
 つづいて、探査機のイオンエンジン開発責任者の國中 均 教授がステージに登場して「はやぶさ」が数々の困難を乗り越えて小惑星からサンプルを持ち帰るまでの話をしてくださいました。
 映画を鑑賞された方はご存じのように、「はやぶさ」は小惑星「イトカワ」をめざして発射されました。「イトカワ」はペンシルロケット開発者の糸川英夫博士の苗字から命名された小惑星です。全長はおよそ540メートルほどしかなく、形もラッコとからっかせいに似ています。講演会の内容は、探査機がイトカワの地表からサンプルを持ち帰るまでに、地球との交信が途絶したり、イオンエンジンが停止したりするなど数々のトラブルが発生しながら、あきらめないチームの団結力と技術力で交信が復活したり、エンジンの再点火に成功したりして、地球に帰還することができた感動のストーリーでした。そして持ち帰った物質から46億年前の地球誕生の謎が解明されるかもしれないワクワクするものでした。
 私が特に印象に残ったのは、技術進歩により「宇宙大航海時代の幕開け」となったこと、そして世界ではじめて小惑星表面にある物質のサンプルを無人探査機で持ち帰った日本の技術力や研究者の魂は世界に誇れるものであるというところでした。
 文化ホールのロビーには、子どもたちの「宇宙オモシロ大発見」の入選作品や「はやぶさ帰還カプセル」の原寸大のレプリカも展示されていました。