学校日記

心に残る講演会

公開日
2011/10/15
更新日
2011/10/15

校長室から

 10月13日・14日の2日間、「第46回 東海・北陸地区連合小学校長会 教育研究福井大会」へ出張させていただきました。各県の代表者による研究発表やグループ討議などに参加しましたが紙面の都合上、最終日にフェニックスプラザで行われた講演会がとても心に残ったので報告したいと思います。
 講師は、高石ともや氏。高石氏は団塊の世代にとっては、「受験生ブルース」をヒットさせたフォーク歌手、スポーツに興味のある人にとっては日本で初めて開催されたトライアスロン大会での優勝選手として知られています。また、高石氏は一時期、福井県名田庄村に住んで、ナターシャセブンというグループを結成していた時期もありました。
 さて、講演では、芸能活動をしていた頃のエピソードをはじめ、灰谷健次郎さんとの運命的な出会いと別れ、余命わずかの病床から送られてきた灰谷さんからのメッセージなども紹介されました。
 特に印象深かったのは、講演会の中で高石氏が歌われた次の曲の歌詞でした。


 「自分をほめてやろう」   高石ともや

頑張ったのは君だから
自分で決めた道だから
練習の辛さ 負けた悔しさも
それでも走り続けたわけも
君だけが覚えている
 
今夜は自分をほめてやろう
見えるだろう 一筋の道 君が選んだ長い道
見えるだろう 一筋の道 みんなが君を待っている

 これは都道府県駅伝の開会式で歌われたものですが、その式に参加した高校生の中に有森裕子さんもいたそうです。有森裕子さんといえば、オリンピックマラソンのメダリストとして有名な人です。しかし、当時の有森さんは高校3年間ずっと補欠で、カバン持ちをするだけだったとか、そんな時にこの歌を聴き、感極まり肩をふるわせて大泣きしたそうです。
 その後、本人の努力とよいコーチとの出会いもあり、バルセロナで銀メダル、つづくアトランタで銅メダルを獲得します。アトランタ大会でゴールした後にインタビューを受けた有森さんが語った「自分で自分を・・・」という有名な言葉は、高校生の補欠時代に聞いた歌のこの言葉をずっと心に秘めていたからなんだと知りました。
 
 私も八幡小の頑張る子どもたちにこの詩を、いずれどこかで紹介しようと思います・・