らっかせい観察日記(のびる子房柄)
- 公開日
- 2011/09/08
- 更新日
- 2011/09/08
校長室から
むかしの人は、らっかせいの黄色の花や花の「つゆ」が地面に落ちて地中にしみこみ、そして実ができると思っていたそうです。
実際には、自家受粉がすんだ花がしおれた頃、「がく筒(とう)」(イラスト中の花から伸びている緑の筒)とは別の紫色の根のようなものが伸び始めます。これが「子房柄」(しぼうへい)です。
「子房柄」の先のとがった部分が土にささると、どんどん地中にのびていきます。やがて「子房柄」の先端がまがってふくらみ始めて「サヤ」ができます。これがピーナッツについている殻の部分になっていきます。この「サヤ」の中でマメが育っていきます。
ちょうど花が落ちた部分の地中にマメができるように見えるので、いつの頃からか「落花生(らっかせい)」とか「地豆」(じまめ)と呼ばれるようになったそうです。
大人の中にも、「ピーナッツは、大豆やアーモンド、栗のように地上に実るもの」と思っている人は多いようです。