卒業式式辞
- 公開日
- 2018/03/20
- 更新日
- 2018/03/20
校長室より
平成二十九年度 第七十一回
瀬戸市立掛川小学校 卒業証書授与式 式辞
一雨ごとに春めいて、桜のつぼみも膨らみ始めた今日、7名の6年生が卒業式を迎えました。
卒業証書を渡しながら、一人一人に、6年間をやり終えた達成感と、これからの新しい生活への決意が混ざった、すがすがしい表情を見て取れました。
6年生のみなさん、卒業おめでとうございます。
本日は、大変お忙しい中、瀬戸市より消防長 森山修次様はじめ、多くのご来賓の皆様にご臨席賜りまして、誠にありがとうございます。
日頃から多大なるお力添えをいただき、6年生も立派に卒業することができます。高いところからではありますが、厚く御礼申し上げます。
さて、6年生のみなさんにとって、掛川小学校での生活はどうだったでしょうか?
一言では言い尽くせないたくさんの思い出がよみがえってくることと思います。
毎日の授業はもちろん、森の学習、米作りの学習、和太鼓等の特色ある教育活動。スポーツフェスタはじめ多くの行事。そして毎日の登下校や掛がわっこひろば。支えてくださった多くの方々への感謝の気持ちとともに思い出されることでしょう。
この感謝の気持ちというのは、周りの方のありがたい導きや支えに対して起きる気持ちですが、実は自分自身のがんばりがあって初めて起きる気持ちだと、私は思っています。ですから、今6年生のみなさんが、多くの方への感謝の気持ちを感じているとしたら、それは、6年間自分自身がよく頑張って、充実させてきたことの証明でもあります。
この冬、韓国の平昌でオリンピックが開催されました。スピードスケートのチームパシュートで金メダルを取った高木美帆選手の話をします。
8年前のバンクーバーオリンピックに中学生で出場し、天才少女と騒がれました。当時は、女子サッカーの中学日本代表の合宿にも参加するなど二刀流の選手として、スポーツ界で注目を集めていました。
ところが4年前のソチオリンピックでは、日本代表からもれてしまったのです。才能に恵まれ、自分自身におごりがあったと本人も振り返っています。
そこから本当の挑戦が始まったのです。自分自身を鍛え直すため、すべてを賭けて再スタートしました。4年間の厳しい練習に耐え、本当の意味での日本代表として成長したのです。
そして迎えた平昌オリンピックでは、みなさんもご存じの通り、金、銀、銅の3つのメダルを獲得しました。
表彰式の後のインタビューでこう語っています。「たくさんの方の支えがあって、このチームがいたからこそなしえたもの。だから感謝の気持ちが強いなと思います。」
高木選手自身が充実させてきたこの4年間があったからこそ、自然にわき出た感謝の気持ちではないでしょうか?
今のみなさんにも通じるものがあると思います。たくさんの方の支え、かけがえのないチーム、そして感謝の気持ち・・・。
これからみなさんを待ち受けている新しい生活でも、きっとみなさんならやってくれると信じています。山があり、谷もあるでしょう。しかし、恐れず、毎日を充実させてください。そうすればきっと応援してくださる方は周りにいます。一緒にがんばる仲間もきっとできるはずです。
終わりになりましたが、これまで学校の教育活動に全面的にご協力いただき、子どもたちを支え続けてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。
(保護者に一礼)
お子様の卒業を、心よりお祝い申し上げます。子育ても、これでまたステージがひとつあがります。少しずつ手がかからなくなり、見守ることが増えていくのではないでしょうか。そしていつしか立派な大人になることを心から期待申し上げます。
「それでは、6年生のみなさん、輝かしい未来に向かって、胸を張って進んでください。」職員を代表して、心からエールを送り、式辞といたします。