はたとうの風17号
- 公開日
- 2011/09/23
- 更新日
- 2011/09/23
はたとうの風
休みの日、玄関から話し声が聞こえてきました。サークル活動に来た子どもたちが、壁に掲げてある教育目標を読み上げていたのです。「じゃあ、次は『子』のところを『先生』にして読んでみよっか。せーの…」
「自ら工夫し学ぶ先生 明るく心の豊かな先生 強くたくましい先生!」
子どもたちの言葉にはっとしました。「先生たちもね」と言われたようだったからです。教育の場では、教師の心得として「率先垂範」や「師弟同行」がよくあげられます。
また、「後ろ姿で教育する」「子どもは教師の鏡」という言葉で、教師としての姿勢や教師の言動が子どもに影響を与えることを言い表します。私が初任者の時にも、宮沢賢治の詩から、「自分がスクラムの外にいて 子どもたちに仲良くしろと言えるのか」という言葉を教わりました。
私たちは、日々、学校やクラスの目標の具現化を目指して子どもたちを指導しています。この日の子どもたちは、単に言葉を置き換えて言ってみただけのことかもしれませんが、「先生たちはどうなの?先生たちもちゃんとやってね」と切り返されたと思います。そして、新たに、学校の目標は教師自身の目標でもあることに気づきました。
本年度の中間点が間近となった今、子どもたちから教わった「教師の心得」で自らの行いを振り返ってみたいと思います。
二学期の学校生活76日間には、運動会をはじめとして教育活動を公開する機会が多く計画されています。私たち教師は、伸びやかな子どもたちと共にあるよう努めてまいります。保護者、地域の皆さま、一学期と同様に学校教育活動へのご理解とご支援をよろしくお願いします。