9月の詩「すいっちょ」
- 公開日
- 2011/09/11
- 更新日
- 2011/09/11
はたとうの風
日中はまだ残暑が厳しいですが、あれほど生まれた喜びや生きている嬉しさを歌い上げていたセミの声が次第に聞かれなくなってきました。
代わりに、夜になると、秋の虫の優しい声が聞こえます。
静かに耳をすませてみましょう。
9月の詩は、秋の虫「すいっちょ」です。
〈9月の詩〉
すいっちょ
鈴木敏史(としちか)
庭へ でるのは
待ちましょう
下駄に 小さな 先客が
すいっちょ すいっちょ
あかるい 月が のぼります
影絵のようです 草も木も
そっと しゃがんで
待ちましょう
下駄に みどりの 歌い手が
すいっちょ すいっちょ
いろいろな虫の声が聞こえてきます。幡東小の皆さん、〈秋の虫〉の歌に出てくる虫たちの声が聞こえますか?
秋の虫
1.
あれマツムシが 鳴いている
ちんちろちんちろ ちんちろりん
あれスズムシも 鳴き出した
りんりんりんりん りいんりん
秋の夜長を 鳴き通す
ああおもしろい 虫のこえ
2.
きりきりきりきり キリギリス
がちゃがちゃがちゃがちゃ クツワムシ
あとからウマオイ おいついて
ちょんちょんちょんちょん すいっちょん
秋の夜長を 鳴き通す
ああおもしろい 虫のこえ