この草花,なーんだ? その5 ≪「シロツメクサ」は,むかしプチプチのかわりだった≫
- 公開日
- 2020/04/27
- 更新日
- 2020/04/27
学びの種(まなびのたね)
【この草花,な〜んだ? その4】に,「シロツメクサ」を漢字で書くとどうなるのか? クイズを出しました。
正解は「白詰草」です。
(花びら1枚は爪のようです。「白爪草」と思っている人,中にはそう教えてもらった人もいますね)
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じゃあ,どうして「白詰草」なの?
それはプチプチのかわりだったから!
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(6年生には,社会科の教科書で「江戸,町人の文化,鎖国,出島」などの言葉が出てくるページをみつけてほしいです)
300年ほど前から150年ほど前まで,ヨーロッパより日本へガラスや陶磁器などのわれものが輸入されたとき,われないよう製品の周りにドライフラワーにしたクローバーが詰めこまれていました。まさしくエアパッキン「プチプチ」です。そして「この花は何?」となった時,白い花で詰め物に使われるの草だから「白詰草」となりました。
それでは,日本からヨーロッパへ輸出される「われもの・こわれもの」は何に包んだのか?
「浮世絵(版画)」をつかったこともあったようです。浮世絵はそのころの超人気のアイドル・観光地のポスターです。値段も今の価値で400円ほど,週間の雑誌やマンガとかわりありません。だから,飽きればただの紙。捨てられる運命です。それを古新聞や古雑誌と同じで集めてリサイクルしました。ヨーロッパでは包み紙の鮮やかさが話題となり,包まれていた製品以上の値段で取引されはじめ,大ブームになりました(もちろん絵画として輸出され浮世絵もあったようです)。有名な画家ゴッホもまねて描いています。
↓どれも,われものを包む緩衝材(かんしょうざい)プチプチです。