オオミズアオ
- 公開日
- 2020/09/18
- 更新日
- 2020/09/18
学びの種(まなびのたね)
校舎裏の郵便箱にとまっていました。うすい水色と緑色を混ぜたような色合いの大きな翅(はね)をひろげています。アゲハチョウより二回りほど大きいです。
調べてみるとオオミズアオという蛾(ガ)であることがわかりました。毒はまったく持っていません。
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検索するととてもたくさんのことが載っていました。
1)オオミズアオはヤママユガの仲間であること
2)ヤママユガは天蚕(てんさん)とよばれ,その繭(まゆ)からは蚕(かいこ)のように糸をつくることができること
3)ヤママユガまゆからつくる糸は天蚕糸(てぐす)とよばれ,天蚕糸の織物は絹織物より高価であること
4)今でも釣り糸を「てぐす」というのは,丈夫な天蚕糸が釣り糸につかわれていた名残りであること
5)ヤママユガの一種ヨナグニサンは怪獣のモスラのモデルであること
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繊細な櫛(くし)のような触角(しょっかく)・・・,例えようのない翅の色や刺繍のようなもよう,その美しさから「月の女神≪アルテミア≫」と学名が名付けられたこともあったそうです。
はかない話もみつかりました。ヤママユガの仲間の成虫は口が退化してありません。成虫は飲んだり食べたりすることなく,雄・雌ともにひたすら相手を見つけ子孫を残し一生を終えるそうです。