学校日記

昔の焼き方で焼き物を焼く

公開日
2014/11/03
更新日
2014/11/03

一般連絡

 瀬戸市南山口町の陶磁美術館にある、復元された古窯連房式登り窯で焼き物が焼かれているとの新聞記事を見て行ってきました。

 会場には10数人の関係者が、来場者に説明をしたり、窯にまきを入れたりしていました。昨日火が入り、明日まで焼き続けるとのことでした。行ったときには、一番下の燃焼室は閉じられ、次の部屋の焼成室の左右からまきが入れられていました。(写真)この部屋の温度はすでに1200度を超えていて、色見本の織部の焼き物がちょうどよい色に焼けていました。そろそろ一つ上の2番目の燃焼室へまきの投入口を移すとのことでした。燃焼室は3つありますので、まだまだ時間はかかります。投入口の近くには、たくさんのまきの束が置かれていました。全部で400束を準備したそうです。関係者の中には若者も多く、古くからの技を受け継ごうとしていました。

 登り窯は、江戸時代から明治にかけて焼き物の窯の中心でした。瀬戸市内にも数多くの登り窯があり、たくさんのせとものを生産していました。その後、石炭窯、重油窯、ガス窯、電気窯などが開発されて、時間と労力のかかる登り窯はすたれていきました。昭和の時代にも使われていましたが、現在残っているのはごくわずかでとても貴重なものになっています。

 ちなみに南山中学校で焼かれる焼き物は、ガス窯です。