六角陶碑
- 公開日
- 2013/08/03
- 更新日
- 2013/08/03
一般連絡
瀬戸公園にある瀬戸市指定文化財の六角陶碑が、本日一般公開されています。
1867年に瀬戸窯の名工の加藤岸太郎という人が、当時の瀬戸村に伝承されていた陶祖 藤四郎の功績をたたえるために建立したんものです。
碑の高さは4.1メートルもあります。すべてが陶器で30個の焼き物が組み合わされて作られています。中でも最大なのが、高さ2.1m、幅60cmの六面に功績が彫られている焼き物です。
今年2月に、建立後初めてふたを取って中身が確認されました。六角陶碑の中には、伝承どおりに「法華経」というお経の文字が書かれた小石がおさめられていました。今回の公開に先立ち、この小石を取り出してみたところ、手の届く所までで2万個ほどがあり、それ以上は取り出すんをやめたそうです。取り出された小石すべてにお経の文字が書かれているそうです。
1867年。この年は大政奉還があり、坂本龍馬が暗殺された年です。幕末から明治への激動の時です。先人が世の中の太平を願い、日本で一番大きな陶器といわれる六角陶碑を建立した思いが伝わってきました。
公開は、今日の午後も行われます。午後1時から3時までです。歴史に関心のある皆さんは足を運んで、激動の時代に思いをはせてみてはいかがでしょう。
写真左は碑の頂から中をのぞいたものです。まだ、文字の書かれた小石がぎっしりと詰まっています。